作品名
「マダム・イン・ニューヨーク」 ‘12年度作品
監督
ガウリ・シンデー
出演
- シュリデヴィ
あらすじ
インドに住むシャシ(シュリデヴィ)は夫と子供たちと暮らす料理上手な
奥様であった。幸せな日々ではあったが、何か物足りなさを感じていた。夫
はシャシを家政婦程度にしか思ってなく、子供たちも英語が苦手なシャシを
小馬鹿にしていた。
ある日、シャシはニューヨークに住む姉から結婚式を手伝って欲しいと依
頼された。それで家族より先にニューヨークへ向かうことにした。
英語が出来ないシャシにとってNYへの移動はたいへんなことだった。そし
てたどり着いたNYではさらなる難題に直面した。空腹を満たすために入った
ファーストフード店でサンドイッチを頼むだけでも言葉が通じず、一苦労し
た。
つくづく英語が出来ないことでシャシは自己嫌悪に陥った。その時、偶然
見かけたのが「4週間で英語が話せる」と書かれた広告だった。藁をも掴む気
持ちで電話をしたシャシは、授業料の高さに躊躇したが、せっかくNYに5週
間もいるのだからとこの機会を活かすことにした。
その教室に参加したのは世界中からやってきた英語が話せない人々であっ
た。仲間がいることに気づいたシャシは真剣に英語を学習した。そんなシャ
シを優しく見つめる男がいた。
お勧めポイント
インド発ハートフルコメディ作品です。
主人公のシャシは優しく美しい女性です。作品を鑑賞して20分もすれば、
シャシの大ファンになると思います。大きな瞳で困った顔をして頭を揺らす
仕草は何とも言えず癒されます。こんな人を悲しめるなんてトンデモナイこ
とだと思います。
音楽もよく合っていて、優しい歌声やテンポの良い曲がシーンに彩を添え
ます。これだけでウキウキします。
NYへの飛行機で隣席の人が言います。「用事があれば迷わず呼び出しボタン
を押しなさい」というようなセリフです。これは人生にも言えることでしょ
うか。“叩けよ、されば開かれん”です。
主人公は英語が苦手です。この作品は日本語吹き替えがないので原語で楽
しむしかありません。そこで聞かされる発音や英語学習方法は、英語に興味
がある人に参考になると思います。私も英語は苦手なので、主人公と同じ気
持ちになれました(こう書くとドイツ語は大丈夫なのか?フランス語は話せ
るのか、と聞きたくなると思います。正解は“日本語を少々です(爆)”)。
シャシを演じるシュリデヴィさんは本当に御綺麗な人です。女性ですから
御歳は書きませんが、調べてみてください。きっと驚かされます。本作が15
年ぶりの復帰作だそうです。
インド映画ですから必ず登場するのがダンスシーンです。シュリデヴィさ
んが踊るマイケル・ジャクソンも驚きました。そっくりです。
とてもハッピーな気分になれてお水が飲みたくなる作品です。そして結婚
式のスピーチは泣けます。どうぞこの週末はこの作品を楽しんでください。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★


