作品名
「最後の晩餐」 ‘13年度作品
監督
オ・ギファン
出演
- バイ・バイホー
- エディ・ポン
あらすじ
チャオチャオ(バイ・バイホー)とリー(エディ・ポン)は北京に住む学
生時代からの恋人だった。一流シェフを目指すリーはチャオチャオに美味し
いものを作った。チャオチャオの夢は食器デザイナーになることだった。
二人は相思相愛の理想的なカップルと思われた。リーはプロポーズした。
でもチャオチャオは自分の夢を追い求めるためにリーと別れる決意をした。
納得が出来ないリーはしつこく食い下がった。そこでチャオチャオは提案を
した。5年後もお互い独身だったら、結婚すると誓約書に書いた。そしてチャ
オチャオは上海へと旅立った。
月日は流れて5年が経とうとした。そんなある日、一流シェフになったリ
ーからチャオチャオに連絡があった。結婚することになったから結婚式に出
てくれという内容だった。
チャオチャオはショックを受けた。今では別れたことを後悔してリーから
の連絡を心待ちにしていたのに、ようやくきた連絡は他の女性と結婚すると
いうものだったからだ。
チャオチャオはリーのいる北京に押しかけた。
お勧めポイント
自分より大切なもの
「ラストプレゼント」のオ・ギファン監督作品です。冒頭から流れるBGM
で「ラストプレゼント」の雰囲気が甦りました。物語のティストも同じ気分
です。
物語の前半、チャオチャオはリーの元に押しかけますが、リーと婚約者の
蜜月ぶりに付け入るスキがありません。さらにホテル代わりに用意してくれ
たのは夫婦の新居になる豪邸でした。素直になれないチャオチャオは自分に
も彼氏がいると言って、ゲイの親友を呼び寄せる嵌めになります。
ここまでのリーの言動に、チャオチョオに同情してしまいました。あんな
に嫌味たっぷりにしなくても良いのにと思いました。でもそれには理由があ
ったのです。その理由が判ってきた処から、涙が出始めます。
さらにチャオチャオにもリーに話せなかった重大な出来事がありました。
これが涙を増長させます。
お互いに話せなかったことを素直に話せるようになったのは、二人の友人
のおかげです。友人は時に重く感じることもありますが、時に最高の理解者
になってくれると感じました。本人たちは知らなくても、それぞれの5年間
を見続けてくれた人たちです。
引き潮あるいは満ち潮の写真、それはどちらに見えるのでしょうか?その
時の気分によって変わるのでしょうか?その答えになるようなセリフがあり
ます。正にそのとおりだということを物語は見せてくれます。
主演の二人はどちらもピュアな瞳をした役者さんです。黙って見つめ合う
シーンが印象に残りました。
ラストはクスっと笑ってしまいます。いつの世もカップルは変わらないと
感じました。皿とかバンドエイド、ちょっとしたものにも涙しました。
この週末はこの作品で涙してください。でも大手レンタル店のみの取り扱
い作品ということと、同名作品が他にもあることにご注意ください。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★★


