作品名
「モネ・ゲーム」 ‘12年度作品
監督
マイケル・ホフマン
出演
- コリン・ファース
- キャメロン・ディアス
あらすじ
ロンドンに住むハリー(コリン・ファース)は名うての美術鑑定士だ。だ
が雇い主のシャバンダーはハリーを無能呼ばわりした。それに腹を立てたハ
リーはシャバンダーに詐欺を仕掛けて一杯食わせようと考えた。
そのために贋作が得意な少佐と呼ばれる友人と組むことにした。さらに今
回の詐欺で重要な役割をする田舎娘を探した。それでテキサスのロデオ娘プ
ズナウスキー(キャメロン・ディアス)を仲間に入れた。もちろん彼女には
最小限の話だけで詳細は知らせていない。
作戦はこうだ。シャバンダーが所有しているモネの絵画『積みわら・夜明
け』には、同じ日に描いた『積みわら・夕暮れ』があり長年行方不明になっ
ていた。その『積みわら・夕暮れ』がテキサス娘宅で発見されたことにする
ものだった。実際は少佐が描いた贋作だが、ハリーが鑑定するのだから何の
疑いもなく詐欺は成功すると思われた。
計画は実行されたが大きな問題が発生した。シャバンダーはハリーの無能
を理由に彼を解雇し、別の鑑定士を雇い入れようとしていたからだ。計画は
既に実行されている。さらにロデオ娘は暴走を始めて、彼女を手懐けるのも
至難の業だ。
どうやってこの難局を打破するのか、無能で妄想家のハリーは持てる知能
をフル稼働させた。
お勧めポイント
騙されるのは誰
名作『泥棒貴族』をアレンジしたコメディ作品です。
詐欺の話だからお金が絡む『マネー・ゲーム』とばかり思っていました。
でも物語が始まって直ぐに画家モネの話が出てきて『モネ・ゲーム』が正し
いと認識しました(汗)
主人公は『英国王のスピーチ』のコリン・ファースです。妄想的な楽天家
であるが本人は優秀な鑑定士だと思っている男を演じます。
共演はテキサス娘がピッタリのキャメロン・ディアスです。こちらは主人
公を凌駕する天然娘を演じます。
コメディでホテルが出てくると必ずと言っていいほど登場するのが高層階
の窓際を移動するシーンです。お約束なギャグもあります。さらに主人公が
窓際を点々と各部屋を渡るのですが、これがよくできています。ボーイがど
の部屋に入っても主人公が背広にパンツ一丁でいるのは笑えます。それを不
自然に感じさせない主人公の奇抜なアイデアも笑えます。
言葉のギャグが多数あってこちらも笑えます。怪しげな日本語通訳がハチ
ャメチャな日本語(英語?)を話します。このセリフはオリジナル、日本語
吹き替えのどちらで聞いても不思議としかいいようがありません(笑)
登場人物はみんなマヌケに見えました。だから油断して笑って見ていた私
は騙されてしまいました。油断大敵です。最後に『えっ!そうなの?』と驚
き笑ってしまいます。さすがはコーエン兄弟の脚本です。最後までしっかり
と練ってあります。
この週末はどうぞこの作品で大いに笑ってください。
ポイント
笑える度 :★★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★


