配信

No.502 サウンド・オブ・ミュージック

作品名

「サウンド・オブ・ミュージック」  ‘64年度作品

監督

ロバート・ワイズ

出演

  • ジュリー・アンドリュース
  • クリストファー・プラマー

あらすじ

 オーストリアの修道院で生活するマリア(ジュリー・アンドリュース)
は、厳格なトラップ大佐(クリストファー・プラマー)一家に家庭教師とし
て派遣されることになった。
 
 家庭教師の経験はなく、優等生でもないマリアは不安で一杯だった。でも
新しい生活への期待に胸ふくらませていた。
 
 トラップ大佐には七人の子供がいた。今までどの先生にも懐かない子供た
ちだったが、マリアには懐いた。マリアの天真爛漫な性格が子供たちの心へ
も届いたのだ。
 
 トラップ大佐は厳格で、子供たちはいつもピリピリしていた。奥さんが亡
くなってからそうなったようだ。歌を唄うことも禁止されていた。
 
 マリアの明るさは子供たちだけでなくトラップ大佐にも影響を与えた。歌
を唄うことも許された。いつのまにかマリアのいないトラップ一家は考えら
れなくなった。
 
 ある日、マリアは誰にも告げずにトラップ家を出て修道院へ帰ってしまっ
た。
 
 

お勧めポイント

 音楽は言葉が通じなくても世界共通で楽しめる素晴らしい文化です
 
 永遠のミュージカル作品です。主演のジュリー・アンドリュースが瑞々し
い姿を全編で見せつけ、その歌声に誰もが魅了されます。
 
 厳格なトラップ大佐は、妻を亡くした悲しみから自分だけでなく一家から
も歌を排除していました。マリアは唄うことが大好きで、トラップ家にもギ
ターを持ち込んでいました。子供たちと打ち解けた途端、歌を唄い出しま
す。でも子供たちは歌を知りません。それで最初に教えたのが「ドレミの
歌」です。曲は小学校でも習ってよく知っています。でもこの作品を観るま
で、なぜ「ドレミの歌」なのか考えたことがありませんでした。英語の最初
が「ABC」なら、音楽の始まりは「ドレミ」なんですね。作品を観てそのこと
を知った時、涙が出てきました。
 
 ミュージカル作品ですから全編で音楽が流れます。どこかで聞いたことが
ある曲も多く、きっと好きな曲も見つかると思います。私が好きなのは、七
人の子供たちがホームパーティのお客さんにお休みを告げる歌です。七人の
個性を絡ませた楽しい曲です。
 
 さて、作品の時代背景は1938年のオーストリアです。第二次世界大戦の影
がトラップ一家にも忍び寄ります。トラップさんは大佐ですから参画しない
訳にはいきません。終盤は哀愁漂う物語と曲に胸がキュンとします。
 
 先日この作品のモデルになった一家の最後の生存者マリア・フランツィス
カ・フォン・トラップさんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りしま
す。
 
 完全日本版がデジタルリマスターであります。日本語吹き替え版でも歌は原音のままでしたが、歌も全て日本語にしたものです。英語は苦手という方はこちらでお楽しみください。日本語での歌もなかなかのものです。
 174分という上映時間が長く感じない素晴らしい作品です。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★★