作品名
「世界にひとつのプレイブック」 ‘12年度作品
監督
デヴィッド・O・ラッセル
出演
- ブラッドリー・クーパー
- ジェニファー・ローレンス
あらすじ
妻の浮気が元で精神を病んだパット(ブラッドリー・クーパー)は、どう
にか退院し社会復帰を果たした。
退院はしたが、妻とは接近禁止令が出ていて、妻に関係なくてもちょっと
したことでキレてしまうことがよくあった。
そんなパットを友人はディナーに招待した。そのディナーにはティファニ
ー(ジェニファー・ローレンス)という女性も招かれていた。彼女も事故で
夫を亡くしてから心の置き場所がない日々を過ごしていた。
パットもティファニーも心の傷を癒せない状態だ。この二人が近寄れば、
一触即発の関係に思えた。事実、ティファニーの奇行が続いたが、それを治
める役をパットがしていた。意外にうまくいきそうだ。
お互いを知るうちに、パットの奥さんとティファニーが友達であることが
判った。寄りを戻したいと思っているパットにティファニーは提案した。
『ダンスコンテストにパートナーとして出場してくれるなら奥さんとの仲
を助けてあげる』
ダンス経験の無いパットだったが、その提案を受け入れるしかなかった。
お勧めポイント
ダンスもパートナーも、近づけば相手の息遣いが聞こえてくる
よく知らない人には物語の端々で不思議な行動を見ます。でもだんだん理
解してくると、本人には意味が合ってやっているのが判ります。意味がある
から、それが解消出来たら治まります。
この映画の主人公だけでなく、みんな多かれ少なかれ同じようなことをし
ていると思います。その大小の微妙な狭間が病気かどうかの境目ですから、
ちょっとしたことで境界を超えてしまいますね。
面白いのがダンスコンテストで、大した得点でもないのにパット一家は大
喜びします。父親役がなんとロバート・デニーロさんが演じています。この
父親にも止められない病的な癖(趣味)があって、そのせいで大騒ぎになる
のです。
ダンスのシーンは見せ場の一つですが、主人公は初心者ですから幾ら映画
とは言え、そううまくはいきません。ものすごいミスをします。私もダンス
は出来ませんが、もしやれば同じミスをする気がします(笑)
さて物語は主人公のパットと彼のダンスパートナーであるティファニーを
中心に進んでいきます。ティファニーはパットに気がありますが、パットは
妻との復縁しか眼中にないようです。ダンスコンテストと同様に、二人の恋
のダンスはどのように踊っていくのでしょうか?
ラストはちょっといいかも。
ティファニー役のジェニファー・ローレンスさんは、本作でアカデミー賞
主演女優賞を受賞しました。
この週末は本作で大いに楽しんでください。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★


