作品名
「ミッドナイト・イン・パリ」 ‘11年度作品
監督
ウディ・アレン
出演
- オーウェン・ウィルソン
- キャシー・ベイツ
あらすじ
ギル(オーウェン・ウィルソン)は小説家希望だが、今は生活の為、脚本
家をしている。脚本家としては成功したが、夢は自分の小説を出版すること
だった。
滞在中のパリの夜、酔いに任せて街を彷徨っていると、古めかしい車のグ
ループから誰かと間違えられたのか、お誘いがかかった。ギルもホテルへの
帰り道が判らずに途方に暮れていたので、その誘いに乗ることにした。
行き着いた先は社交クラブだった。そこで語らっている人々は、ヘミング
ウェイなど今は亡き文化人であった。
どうやらパリの真夜中は、ある場所でタイムスリップが起こるようだ。そ
して懐かしのパリに行けるようだ。その日からギルは、毎夜文化人と語らい、
自分の感性を高め、おまけに自分の文章をガートルード・スタイン(キャシ
ー・ベイツ)に批評してもらった。
お勧めポイント
一流に接すると知らずに一流の思考が身につく
主人公のギルは小説家を夢見ている割に、文化全般に知識が乏しいのです。
歴史やワインなど、どれ一つをとっても満足に友人と語らえるものがありませ
ん。それに自分の作品を友人に見せて批評してもらうなど、彼のプライドが許
しませんでした。ところが文豪と接して語らうことで、彼の中にあった一流が
開花します。一流とは何かを知るのです。
さらに文豪たちの交友に接することで、現在語られている伝記の真偽を知り
ます。作品では知り得ない誕生秘話を体験しているからこそ、その作品につい
ての知識が豊かになります。
この作品で残念なのは自分の博識のなさです。著名人が多数登場しますが、
その名前を聞いても何者かさえ判らない人がいる点です(汗)私もタイムスリ
ップして勉強してみたいです(笑)
でもそんなことを知らずとも楽しめるのがこの作品の良いところです。
この作品に登場するダリで、ダリの作風が判った気がします。
これは教えてもらいました。美術ガイド役はフランスのサルコジ大統領夫人
だそうです。ファッションモデルですから、それほど不思議ではないかもしれ
ません。
本作の監督はウディ・アレンさんです。ウディ・アレンさんの作品では『ギ
ター弾きの恋』や『スコルピオンの恋まじない』が好きです。いずれもファン
タジーに恋を描いています。
流れる音楽は懐かしさを感じるものばかりで、とてもモダンな時間を過ごす
ことができます。
どうぞこの週末は、この作品でゆったりとした時間を過ごしてください。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆
感動度 :★


