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No.477 新しい人生のはじめかた

作品名

「新しい人生のはじめかた」 ‘08年度作品

監督

ジョエル・ホプキンス

出演

  • ダスティン・ホフマン
  • エマ・トンプソン

あらすじ

 ハーヴェイ(ダスティン・ホフマン)はアメリカに住む作曲家。この週末
は離婚した妻との娘であるスーザンの結婚式で、ロンドンに行くことになっ
ていた。
 
 ロンドンに着いたハーヴェイを待っていたのは、娘のバージン・ロードを
エスコートするのは新しい父親だという現実だった。結婚式だけ参加し月曜
日のプレゼンに引き返そうとしたが、渋滞に巻き込まれて飛行機に乗り遅れ
てしまった。そのことを社長に連絡すると、ハーヴェイはクビを言い渡され
た。
 
 途方にくれたハーヴェイは、空港にあるレストランで酒を飲むことにした。
そこにいたのはケイト(エマ・トンプソン)という空港で働く中年女性だっ
た。彼女は独身で母親の面倒をみる孤独な女性だった。同僚に紹介された男
性ともうまくいかず、失意の中にいた。
 
 ハーヴェイは顔見知りのケイトに話しかけ、最初は躊躇していたケイトも
ハーヴェイの話を聞きランチを共にした。
 
 今まさに娘の披露宴が行われていると知ったケイトは、ハーヴェイに披露
宴に出るように薦めた。ハーヴェイはケイトが一緒に行ってくれるなら戻る
と言い出した。
 
 

お勧めポイント

 大人の恋は静かに、しかし一瞬に燃える。
 
 ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン共演の大人向けラブストーリです。
 物語はゆったりとした時の流れを感じながら、心地好いBGMと共に進んでい
きます。その間に主人公たちの立場を理解することができます。
 どちらも居場所がありません。正確には心の置き場所がありません。不安定
な場所にいる自分を信じたくない状況です。
 
 ハーヴェイとケイトが披露宴で着るドレスを買いにいくシーンが楽しいで
す。ファッションショーのように次々と着替えたケイトが出てきます。
 
 英国式の笑顔を練習するハーヴェイのシーンも笑えます。
 声を立てて笑うシーンはありませんが、クスと笑ったり、微笑んでしまった
り、その連続です。
 
 ほのぼのとしたままで終わるのかと思ったら、ちょっとした波乱もあります。
そのあとの展開は、両手の指を重ねて見守ってしまいました。
 
 ハーヴェイのスピーチシーンはちょっと涙が出ます。自分の娘がとうとう結
婚するのだという特別な思い入れと、父親として最後の威厳を保とうとするハ
ーヴェイが輝いてみえました。そのあとのダンスシーンは本当に楽しいです。
 
 もう傷つきたくない、どうせうまくいかない、でももしかしたら、うまくい
くかもしれない。そんな大人の葛藤が意地らしいです。
 
 私はこの作品は名作だと思います。観て本当に良かったと思います。
 この作品がテレビで放映されます。またレンタル店でもほとんど置いてあり
ます。ぜひ、ご覧ください。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★★