配信

No.479 アメリ

作品名

「アメリ」 ‘01年度作品

監督

ジャン=ピエール・ジュネ

出演

  • オドレイ・トトゥ
  • マチュー・カソヴィッツ

あらすじ

 アメリ(オドレイ・トトゥ)はモンマルトンに住む女の子。幼い頃心臓病
と誤診され、学校に通わず母親の教育だけを受けた。アメリには姉妹はなく、
両親の保護の元に育った。その母親も若くして事故で亡くなった。
 
 成人したアメリは世間に解け込めずにいた。男性と付き合ったが、恋に興
味はもてなかった。仕事には就き、社会とはわずかながらに関わってきた。
最低限、生活が出来る程度であった。
 
 ある日、洗面所の奥に小さなブリキ箱の宝物を見つけた。宝物と言っても、
40年くらい前の男の子が大切にしたような品々だ。
 その時アメリは決意した。この宝物を持ち主に返したら、どんな顔をする
だろうか?喜んでくれるだろうか?その結果によって世の中との付き合いを
見直してみょう。
 
 アメリの持ち主探しは始まった。その途中でニノ(マチュー・カソヴィッ
ツ)という不思議な行動をする青年に遭遇した。ニノを見た時、アメリの胸
がトキメいた。
 
 

お勧めポイント

 一人の言動が多くの人に影響を及ぼす。そうすることで世は進んでいく。
 
 アメリは特殊な環境で育ちました。その影響で人と関わるのは苦手でした。
会釈はしてもそれ以上の心の触れ合いは皆無です。しかし宝物を発見して決意
したアメリは、世の中と関わってみようと思いました。宝物の持ち主の反応は
アメリの期待通り、いえそれ以上のものでした。
 
 それからアメリの世界は広がりました。アメリは茶目っ気たっぷりな女の子
です。カメラ目線で微笑む彼女の屈託のない笑顔は、誰もが惹かれるものです。
独特のユーモアたっぷりな仕掛けは、周りの人々に影響を与えていきます。
 でも初めて恋した男の子には、どう近づけば良いのかアメリには分かりませ
ん。観ている誰もが驚くような方法でアプローチするのですが、最後の一線、
面と向かって触れ合うことができません。どのように成就するかは観てのお楽
しみです。
 
 この作品には多くの人が登場します。その人々の好きな事、嫌いな事が紹介
されます。人間って色々だと観ていて思いました。自分が共感できる事、驚嘆
してしまう事、様々です。
 
 アメリ以外にも恋する男女が登場します。ちょっとしたきっかけで次のステ
ップへと進んでいきます。アメリは頭の良い女の子で、上手に周りに働きかけ
ます。アメリだけでなく誰しもそうですが、自分の事となるとうまくいかない
のが世の常です。
 この週末はこの作品を楽しんでください。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★