配信

No.466 耳をすませば

作品名

「耳をすませば」 ‘95年度作品

監督

近藤 喜文

出演

  • 本名 陽子(声優)
  • 高橋 一生(声優)

あらすじ

 月島雫(本名 陽子)は女子中学生。まだまだ進路は決まっていない。
 本を読むのが好きで、よく図書館で本を借りてくる。
 ある日、どの貸出カードにも同じ名前があるのを発見した。
 天沢聖司という名前だ。
 
 電車で見かけたネコを追っかけているうちに、図書館の上にあるアトリエ
にたどり着いた。ドワーフと呼ばれるからくり時計を見せてもらい、雫はす
っかりこの店を気に入った。さらに七色に光る眼をしたネコの置物にも心を
奪われた。「地球屋」と書かれた店の主人は、ヒゲ蓄えたお爺さんだった。
 
 図書館の閉館時間に間に合わないとあわてて店を飛び出した雫を追いかけ
て、青年が近づいてきた。それは同じ学校の男子だった。
 不躾な青年の言動に雫は苛立った。
 青年の名が天沢聖司だと判ったのは、彼と親しくなってからだ。
 
 

お勧めポイント

 多くのものが目に入ってきて、何を選べば良いのか躊躇してしまう。でも目
を閉じて耳をすませば、見えてくるものがきっとある。
 スタジオ・ジブリのアニメ作品です。
 
 中学生は、これから何をすれば良いのか考え始める頃です。でも何をすれば
良いのか決められず、結局何もせずに過ごしてしまったり、無駄と思われるこ
とに時間を費やしたりします。
 後で考えると無駄ではなかったことも、その時は後悔することが多々ありま
す。自分自身を振り返ると、いろんなことを経験し考えることが、この時期に
必要だったのかなと思います。
 
 思春期は今まで感じなかった異性への感情が高ぶってくる時です。私は哀し
いかな大昔のことで、もう忘れてしまいました(涙)
 雫の親友を好きな男子がいます。告白の返事を聞くように依頼された男子は、
雫の親友が好きな人で、しかしその男子は雫が好きだという絡み合った関係で
す。それぞれが一つの糸で結ばれていれば、こんなに楽なことはないと実社会
でも思います。
 
 中学生時代は、将来の事、異性の事、そんなことを感じ始める時なのですね。
 
 何度か流れる「カントリー・ロード」という曲、とても懐かしいです。
 シンガーソングライターのジョン・デンバーさんが作り、本作ではオリビ
ア・ニュートンジョンさんの唄が流れます。ヒットした曲で私もCDを持って
います。たぶん読者の方々もご存じの方が多いと思います。
 この夏公開のジブリ作品では、荒井由実さんの「ひこうき雲」が使われてい
ます。こちらも懐かしいです。
 
 この週末は懐かしいヒットソングを聞きながら、青春の一ページを綴った本
作をお楽しみください。一緒に口ずさむのもアリです。
 

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★