配信

No.468 ビーストリー

作品名

「ビーストリー」 ‘11年度作品

監督

ダニエル・バーンズ

出演

  • バネッサ・ハジェンズ
  • アレックス・ペティファー

あらすじ

 カイル(アレックス・ペティファー)は学校一の美男子だ。女子生徒はみ
んな彼に恋い焦がれた。自分の人気を知っているカイルは、その美貌以上に
自惚れていた。自画自賛を平然と繰り返していた。彼の父親は人気ニュース
キャスターで、高飛車な態度は父親ゆずりなのだ。
 
 カイルは学校の環境委員長に立候補しており、彼の当選は確実と思われた。
彼の人気を考えてリンディ(バネッサ・ハジェンズ)は、会計に立候補して
いた。彼女は奨学金をもらうために当選確実な方を選んだのだ。
 
 カイルの演説をタトゥーのある不気味な女生徒が聞いていた。彼女ケンド
ラは、カイルの本質を見抜いており、環境委員長に相応しくないと断言した。
さらにリンディに譲るべきだとも言った。だがカイルはそんな助言を聞くは
ずもなく、カイルの環境委員への当選が決まった。
 
 カイルはケンドラを祝勝パーティに招待した。本当は招待したのではなく、
彼女を罵倒するために呼んだのだった。それを聞いたケンドラは、「挽回のチ
ャンスを与えたのに。己の欠点を受け入れなさい。」と言い放ち、カイルに呪
いをかけた。
 
 気分が悪くなり帰宅したカイルは、自分の姿が醜く変わったのを知った。
どこからか現れたケンドラは、1年以内に誰かに「愛してる」と言われなけ
れば、呪いは解けないと断言して去った。
 
 

お勧めポイント

 愛してもらうには何が必要ですか?
 「美女と野獣」を現代社会に置き換えたロマンス作品です。
 
 主人公のカイルは、誰もが羨む美男子です。それは誰も否定できない事実で
すが、彼の性格はあまりにも身勝手なものです。誰もが彼をチヤホヤしていた
のが、醜い姿になった途端、彼の父親でさえも離れていきます。
 
 孤独になってから初めてリンディの良さを知ります。変わり果てたカイルの
姿に、リンディも彼に気づきませんでした。元々カイルは、リンディにちょっ
とした恋心があったのですが、彼の性格は平凡なリンディを認めませんでした。
 
 カイルを支えたのは、全盲の家庭教師、故郷に家族を残して出稼ぎにきた家
政婦でした。カイルは彼らから色々なことを教わります。今までなら彼らのこ
とを見抜きもしなかったのに、大きな変化です。
 
 リンディに気に入られようとカイルは色々なプレゼントをするシーンがあ
ります。でもいずれのプレゼントも彼女は興味を示しません。どうしたら彼女
の気を惹くことが出来たのでしょうか?男の子にとってのバイブルのような
作品です(笑)
 
 一番重要なのは相手を思いやる心でしょうか?それは恋愛だけでなく人間
関係全般に言えることでしょう。この作品で一つでも多くのことを、私も学び
たいと思いました。
 
 ラストシーンは泣けると思います。
 

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★★