作品名
「私の優しくない先輩」 ’10年度作品
監督
山本 寛
出演
- 川島 海荷
- 金田 哲
あらすじ
九州の火蜥蜴島に東京から西表耶麻子(川島 海荷)が転校してきた。生ま
れつき心臓が弱いので、自然に恵まれたこの島へ移住してきたのだった。
高校の部活は必須で何かスポーツを選ばないといけない。何もできないから
仕方なく選んだマット運動は、恐怖の先輩不破風和(金田 哲)と二人きりだ
った。この先輩、さわやかなこの島で唯一暑苦しい奴だ。
先輩と毎日のように部活をするのは、耶麻子は嫌で仕方がなかった。
そんな耶麻子には大好きな先輩がいた。南愛治君だった。顔見知りにはなっ
ているが、それ以上の進展は内気な耶麻子には不可能だった。
ある日、部活中に南君へのラブレターを運悪く先輩に読まれてしまった。そ
の日から先輩は南君との仲を何とかしようと、色々言ってくるようになった。
先輩はある計画を考えた。島の夏祭りに屋台を出す。その屋台を先輩と南君
と耶麻子、そして耶麻子の友達の喜久子の4人でやるのだと言う。
あこがれの先輩との仲を深めるために、耶麻子はがんばった。先輩はおせっ
かいだが、まじめに二人の仲を取り持とうとしていた。
耶麻子の恋は実のだろうか?
お勧めポイント
川島海荷さんと金田哲さんの青春ヒューマンドラマです。
いきなりミュージカルが始まったので、これはそういう映画かと思いました
が、この最初とエンディングを除いては出てきません。だからミュージカルで
はありません(笑)。
川島海荷さんは純粋無垢な高校生が良く似合っています。この作品を連想さ
せるジュースのCMが放映されていましたから、この映画を見ると、どこかで
見た気がする人も多いと思います。
金田哲さんと言えば知らない方でも、“はんにゃ”というお笑いコンビと言
えば判る人も多くなります。名前を知らなくても顔をみれば、見覚えがあると
思います。なぜ“はんにゃ”というコンビ名なのかも判ります(笑)。
全編を通じて川島海荷さんと金田哲さんのドタバタが凄くマッチしていま
す。見ている人もさわやかな青春を感じて、口元がついつい緩んでしまいます。
耶麻子の携帯に出る着信表示が「キモ男」になっているのが笑えます。もち
ろん誰のことか判りますね。しかも一晩中ストーカーのように掛けてきます。
とうとう耶麻子の携帯は、キレます。これも笑えるシーンです。
原作は同名のライトノベルです。軽やかなタッチは原作ゆずりです。
お父さん役の高田延彦さんもよく似合っています。
楽しい笑えるメルヘンチックなシーンが多いですが、悲しい部分もあります。
耶麻子は心臓が弱く、気を失うことがよくあります。それほど長く生きられな
いのですが、死ぬまでに“キス”だけはしたいと思っています。キスすること
ができるのでしょうか?そしてそれは誰とするのでしょうか?
エンディングで流れる「真夜中の5秒前」がまた楽しいです。広末涼子さん
の曲でヒットしました。この曲を川島海荷さんが唄いながら、踊り歩きます。
出演者も登場してきて、先輩がここでも面白いです。
この作品に似合う飲み物は、もちろんCMにもなったあのスポーツ飲料でし
ょう(笑)。それでなくても、何かさわやかなドリンクが良いですね。ドリン
クと言っても、“まむしドリンク”はちょっと合ってないと思います(爆)。
いよいよ夏祭りが近づいてきました。この作品でぜひ夏の訪れを期待してく
ださいね。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★


