配信

No.380 かべちょろ家守

作品名

「かべちょろ家守」 ’06年度作品

監督

石侍 露堂

出演

  • 佳村 さちか
  • 上田 耕一

あらすじ

 主人公の関川夏芽(佳村 さちか)は、有名な漫画家であった。しかし、
最近はどうもスランプであった。
 
 ある日、実家から送られてきた荷物の中に、実家を守っているヤモリのチ
ョロが紛れ込んでいた。
 
 夏芽のアシスタントが拒絶する中、編集担当者は、ヤモリは幸運を運んで
くるから譲ってくれと迫った。実家を守っているヤモリなので、その申し入
れは拒否したが、アシスタントが嫌がるので、その編集担当者にヤモリを預
かってもらうことにした。
 
 連載打ち切りが決まった夏芽に、編集担当者は「みんな、ハッピーな話は
聞きたがらないから、不幸な話を書いてください。」と言った。その提案に躊
躇している最中、実家のお父さん(上田 耕一)には、不幸な事件が始まっ
た。その話をネタにしたところ、夏芽の人気は盛り返し、編集担当者には次々
と幸運が訪れた。
 
 

お勧めポイント

 ペットシリーズというペットを題材にした心温まる話の一話です。
 この作品の場合、そのペットはヤモリです。当然、その姿もよく出てきます。
爬虫類が苦手な人にはお勧めしませんが、でも段々かわいく見えてくるから不
思議です。
 
 ヤモリを家においた編集担当者には、次々と幸運がやってくるのに対して、
実家のお父さんには、次々と暗い話が始まります。最初はそれをネタに使って
いましたが、段々、空しさを感じる主人公でした。それと同時に、なぜ自分が
漫画を描き始めたのかを思い出し、立ち直っていきます。
 
 ヤモリを嫌っていたアシスタントでさえ、編集担当者の幸運を知り、ヤモリ
をかわいいと世話を始めます。その途端、アシスタントも連載が決まり、幸運
になっていくのが笑えます。
 
 ヤモリは家を守るから、昔はどの家にもいたと聞きます。蛾などの害虫を食
べてくれるので、重宝がられたようです。「三丁目の夕日」などを読むと、よ
く登場します。たまに天井から落ちてきて、ちゃぶ台に現れる茶目っけもある
ようです。この作品でも同様の失敗から荷物に紛れ込んでしまいます。
 
 今、ヤモリがいる家は少なくなっているのかなと思います。どうか住みつい
て家を守ってもらいたいものです。そう思っていた矢先、玄関横の外壁にトカ
ゲのようなものがいるのを発見しました。どこかで飼われていたのか、私がジ
ッと見てますと、同じように首をかしげてにらめっこをしました。ヤモリじゃ
ないようですが、家を守ってくれるのなら、大歓迎とそのままその場を離れま
した。
 そういえば、それから良いことが、いくつかあった気がします(笑)。

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★