作品名
「画家と庭師とカンパーニュ」 ’07年度作品
監督
ジャン・ベッケル
出演
- ダニエル・オートゥイユ
- ジョン=ピエール・ダルッサン
あらすじ
画家のキャンパス(ダニエル・オートゥイユ)は、パリでの生活に疲れ、
生まれ故郷のカンペーニュに戻ってきた。そこで雇った庭師は、小学校の同
級生だったジョルダン(ジョン=ピエール・ダルッサン)であった。
悪ガキでイタズラをしていた二人は、何十年ぶりかの再会も物ともせず、
すぐに意気投合した。
都会育ちのキャンパスは、田舎暮らしのジョルダンと育った世界が大きく
違っていた。
結婚して30年にもなるジョルダンが仲睦ましく休暇を過ごすのに対して、
会えば30分で口論が始まるキャンパスであった。
素朴なジョルダンの言動に、キャンパスは忘れていた人間性を取り戻して
いった。
その変わりぶりは、別居中のキャンパスの奥さんにも伝わるほどだった。
お勧めポイント
フランス発のヒューマンドラマです。
主演のダニエル・オートゥイユは、「八日目」「メルシィ!人生」など、この
人が出ているだけで安らいでみられる俳優さんです。
共演のジョン=ピエール・ダルッサンは、「サン・ジャックへの道」など、
こちらもヒューマンドラマで欠かせない俳優さんです。
最初は何だかよく分からない作品を描いていた主人公が、庭師の友人にせが
まれるまま描き始めた作品は、誰の目にも素晴らしい作品で、その作風の変化
は、彼の人生の変化を物語るものでした。
人生の終末を迎えつつある二人が、童心に戻って色々なことをします。いく
つになっても、友達は良いものだとつくづく感じました。
彼ら二人だけでなく、同じ村で成長した人々がどうしているかを、庭師ジョ
ルダンが話してくれます。その話にも、色々な人生を感じ取ることができまし
た。
遅まきながらも、庭師ジョルダンが撒いた種は、画家キャンパスの心の中で、
しっかりと芽を出し始めました。
この作品は、ワイン片手にゆったりと見るのが一番似合います。出来れば木
洩れ日を浴びながら、観賞するのが一番かと思います。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★


