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No.367 画家と庭師とカンパーニュ

作品名

「画家と庭師とカンパーニュ」 ’07年度作品

監督

ジャン・ベッケル

出演

  • ダニエル・オートゥイユ
  • ジョン=ピエール・ダルッサン

あらすじ

 画家のキャンパス(ダニエル・オートゥイユ)は、パリでの生活に疲れ、
生まれ故郷のカンペーニュに戻ってきた。そこで雇った庭師は、小学校の同
級生だったジョルダン(ジョン=ピエール・ダルッサン)であった。
 
 悪ガキでイタズラをしていた二人は、何十年ぶりかの再会も物ともせず、
すぐに意気投合した。
 
 都会育ちのキャンパスは、田舎暮らしのジョルダンと育った世界が大きく
違っていた。
 結婚して30年にもなるジョルダンが仲睦ましく休暇を過ごすのに対して、
会えば30分で口論が始まるキャンパスであった。
 
 素朴なジョルダンの言動に、キャンパスは忘れていた人間性を取り戻して
いった。
 
 その変わりぶりは、別居中のキャンパスの奥さんにも伝わるほどだった。
 
 

お勧めポイント

 フランス発のヒューマンドラマです。
 
 主演のダニエル・オートゥイユは、「八日目」「メルシィ!人生」など、この
人が出ているだけで安らいでみられる俳優さんです。
 
 共演のジョン=ピエール・ダルッサンは、「サン・ジャックへの道」など、
こちらもヒューマンドラマで欠かせない俳優さんです。
 
 最初は何だかよく分からない作品を描いていた主人公が、庭師の友人にせが
まれるまま描き始めた作品は、誰の目にも素晴らしい作品で、その作風の変化
は、彼の人生の変化を物語るものでした。
 
 人生の終末を迎えつつある二人が、童心に戻って色々なことをします。いく
つになっても、友達は良いものだとつくづく感じました。
 彼ら二人だけでなく、同じ村で成長した人々がどうしているかを、庭師ジョ
ルダンが話してくれます。その話にも、色々な人生を感じ取ることができまし
た。
 
 遅まきながらも、庭師ジョルダンが撒いた種は、画家キャンパスの心の中で、
しっかりと芽を出し始めました。
 
 この作品は、ワイン片手にゆったりと見るのが一番似合います。出来れば木
洩れ日を浴びながら、観賞するのが一番かと思います。

ポイント

笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★