作品名
「月とキャベツ」’96年度作品
監督
篠原 哲雄
出演
- 山崎 まさよし
- 真田 麻垂美
あらすじ
花火(山崎 まさよし)は、バンド活動を休止し、田舎でキャベツを作り
ながら休養していた。
ある夏の日、花火の所に一人の少女がやってきた。彼女の名前はヒバナ(真
田 麻垂美)といい、いきなり花火の家に居座ってしまった。
最初は嫌がっていた花火だが、ヒバナと接するうちに、少しずつ変化を見
せ始めた。中断していた作曲活動も再開した。花火が作る曲に合わせて、ヒ
バナは踊った。彼女はダンサーの卵で、毎年、オーディションにチャレンジ
していた。
花火は本人も気づかずにいたが、やる気を見せ始めた。その原因がヒバナ
であることは明白で、彼の周りの人々も彼女の存在を歓迎した。
ヒバナには秘密があった。水を非常に怖がること。それには大きな理由が
あって、夏の終わりとともに、彼女は花火のもとを去らなければならない運
命を隠していた。
お勧めポイント
ミュージシャンの山崎まさよしさん主演のロマンス作品です。
ヒバナの存在は花火を変えていきます。花火は、1年ほど暮らしている家
の近所にある草原も知らないほど、一軒屋で毎日同じ生活を続けていました。
ヒバナは純粋無垢で、真っ白な服も天使を連想させる幻想的な少女です。
彼女の振る舞いに合わせて流れるBGMは、もちろん山崎さんが演奏するギ
ターフレーズです。これが場面に良く合っていて、耳にも聞き心地がいいで
す。
一人暮らしって、のんびりしていて、何もかもマイペースでできます。一
番リラックスできる環境かと誰もが思うところですが、しばらくそういう暮
らしをしてみると、そうでもないです。何かが足りないのです。それは何で
も話し合え、ともに笑って、一緒に行動できる人が欠けているからです。
ラストシーンで花火が完成させる曲が「One more time、O
ne more chance」。この曲に合わせて踊るヒバナが、曲に足り
なかったサビの転調をイメージさせてくれます。ここは涙が出てくる名シー
ンです。何度も繰り返し観てしまいます。
物語の季節は真夏なのですが、私はなぜか雨が降ってくると、この作品を
思い出してしまいます。雨の多いこの季節、雨が降ってきて、表にいけない
ときは、この作品をご家庭でお楽しみください。
ご鑑賞前に用意するのは、ワインとキャベツステーキーです。キャベツス
テーキーの作り方をご存知無い方は、この作品の中で、作成手順のイラスト
付で紹介されますから、まずは一度、ご覧ください。
ポイント
笑える度 :★
ファイト度:☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆
感動度 :★★★


