No.316 イン・ハー・シューズ｜メンタルシネマクラブ

作品名

「イン・ハー・シューズ」’05年度作品

監督

カーティス・ハンソン

出演

キャメロン・ディアス
トニ・コレット

あらすじ

　マギー（キャメロン・ディアス）は、職も資格も学歴もない女性だった。
唯一誇れるものは、その美貌だった。彼女とは対照的に姉のローズ（トニ・
コレット）は、弁護士だったが、男運とは縁が無かった。

　彼女達の母親は小さい頃に亡くなった。父親は再婚し、彼女たちは継母に
育てられた。その継母とはそりが合わなく、姉妹で色々なことを話しあうよ
うになった。

　継母に追い出されたマギーは、ローズのアパートに転がりこむが、定職に
もつかず、問題ばかり起こし、おまけに、自分の彼を寝取ったマギーにとう
とう愛想をつかしてしまった。

　行く宛てもなく途方にくれたマギーは、自分達の祖父母が生きていること
をしり、祖父母に会いに行った。

お勧めポイント

　キャメロン・ディアス主演のコメディ作品です。でもちょっと感動してし
まいます。

　彼女達は健気に生きていますが、どちらも物足りないところがあります。
その理由は自分たちの生い立ちが影響していると感じています。もっと母親
が自分たちを優しく支えてくれたらと思っています。母親がいない分、姉妹
仲は最高になりました。会えばすぐに喧嘩が始まりますが、すぐに仲直りし
ます。お互いに、一番大切な人だと感じています。

　タイトルの「イン・ハー・シューズ」ですが、ローズがストレス発散に選
んだ趣味は、クツ集めでした。どれも素敵なシューズなのですが、それをは
きこなせるだけの美貌が、彼女にありませんでした。飾っているだけのクツ
を悲しく思ったマギーは、彼女のクツを黙って拝借するのでした。

　自分に足りないものを、今までの暮らしと全然違う環境で暮らしてみて、
お互いに気づいていきます。どんなに生活が変わって、お互いが変わってい
っても、お互いが一番大切な人であるのは変わりませんでした。それには自
分たちの生い立ちの秘密が判ったことも大きく影響しています。
　ラストシーンのローズの結婚式には、ちょっと感動してしまいます。

　さぁ、あなたも、自分にとって大切な人は誰なのか、その人に何をしてあ
げられるかを考えながら、この作品をご覧ください。