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No.322 風とライオン

作品名

「風とライオン」’75年度作品

監督

ジョン・ミリアス

出演

  • ショーン・コネリー
  • キャンディス・バーゲン

あらすじ

 1904年のモロッコでのお話。
 モロッコのアメリカ領事館からペデカリス夫人(キャンディス・バーゲン)
と、その子どもたちが誘拐された。誘拐したのは盗賊のライズリ(ショーン・
コネリー)だった。

 誘拐を知ったアメリカ大統領のルーズベルトは、アメリカの威厳をかけて
人質を取り戻そうとした。しかしそれは名目であって、モロッコを侵略する
計画を練っていた。アメリカだけでなく、ヨーロッパの大国も虎視耽々とモ
ロッコを狙っていた。

 さらにルーズベルトの側近達は、世界大戦になるかもしれない事態にも関
わらず、アメリカ艦隊を派遣して大儲けを企んでいた。

お勧めポイント

 ショーン・コネリー、キャンディス・バーゲンが主演する一大史劇アドベ
ンチャーです。

 まず、ショーン・コネリーのかっこ良さが目を引きます。さっそうと馬に
乗る姿は、本当に凛々しいです。さらに剣をもって戦うシーンや、馬から射
撃するシーンも凄いです。ヒゲを蓄えて日に焼けたウィスキー色の顔は、精
悍そのものです。特にラストでペデカリス夫人への微笑むは、最高にかっこ
いいです。

 共演のキャンディス・バーゲンは、貴婦人の毅然さと強い女を見せてくれ
ますが、実はかよわい女性であったのをうまく演じています。

 全く違う環境で育った男と女が、お互いの人格を認め合う人間ドラマと、
戦闘シーンが見せ場です。最後の剣による戦いは一番の見所です。

 タイトルの「風とライオン」ですが、色々な「風」が吹くのがこのドラマ
の面白さです。人生にも色々な風が吹いてきます。この風をどのようにやり
過ごすかが、あなたの見極めどころです。風となって飛び回るか、ライオン
のようにどっしりと居座るか、あなたはいずれを選ぶでしょうか。

ポイント

笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★★