配信

No.323 イヌゴエ

作品名

「イヌゴエ」’05年度作品

監督

横井 健司

出演

  • 山本 浩司
  • 遠藤 憲一(声)

あらすじ

 臭気判定士として働く直喜(山本 浩司)の元に、旅行で家を留守にする
父親がむりやりにイヌを預けにきた。イヌの名前は良く判らなかったが、と
りあえずペス(声:遠藤 憲一)と呼ぶことにした。

 会社に行かないといけない直喜は、ペスも連れていくことにした。ところ
がこのペスだが、突然、人間の言葉を話しだした。でもその声が聞こえるの
は自分だけだった。

 ペスがやってきてから、直喜の生活は少しずつ変わっていった。まず、イ
ヌを連れて歩いているうちに、子犬連れの美少女と友達になった。彼女と思
っていた同僚が、実は二股をかけていたのも、ペスの鼻が嗅ぎつけてくれた。

 ペスには本当の飼い主がいることが判り、直喜はその飼い主を探した。

お勧めポイント

 フレンチブルドッグと青年の友情を描いたハートフルコメディです。

 何よりも笑えるのが、関西弁を喋るイヌの演技です。そのおっさん臭い声
がぴったりと合っています。思わず笑ってしまう、どこかぼやきのような声
です。

 生真面目だった青年も、イヌとの交流や知り合った女性からの影響を受け
て、徐々に変わっていきます。周りからも本当に直喜かと驚かれるほどです。

 笑えるだけのほのぼの作品かと思えば、しっくりいってなかったはずの一
人と一匹が、別れを告げるシーンでは、涙さえ出てくるほどに感動しました。
その後にやってきた新入りさんには笑いました。

 一番面白く思ったのは、邪魔になった直喜がイヌをペットハウスに預けに
いくシーンです。すでに預けられたイヌたちから口攻撃を受けるのですが、
それに対応するペスのやりとりが笑えます。吼えているイヌたちは、こんな
会話をしているのかと思うと、私もイヌ語を覚えたいと思いました。

 BGMで流れるマンドリンの音色も心地よく感じます。この作品を見るだ
けで、癒されてしまう自分を感じると思います。

 ペットを飼うと、夫婦喧嘩も減少するという調査がありました。夫婦、恋
人との仲がしっくりきていない人は、ペットを飼ってみるのも一案かと思い
ます。また一人暮らしの人は、ペットといるだけで、何かと癒されるのも確
かです。

 この作品をご覧になられると、きっとペットが、しかも人間の言葉を話す
ペットが欲しくなると思います。

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★