No.275 ピエロの赤い鼻
「ピエロの赤い鼻」’03年度作品
ジャン・ベッケル
フランスの田舎町で教師をやっているジャック(ジャック・ヴィルレ)は、日曜日になるとピエロに扮して公民館で人々を笑わせていた。
でも息子のリュシアンはそんな父親を好きになれなかった。人々の笑いものになっている父親を恥ずかしく思っていたのだ。
ジャックの親友アンドレは、笑顔を見せないリュシアンに、どうしてパパはピエロに扮して人々を笑わそうとするのか、それには大切な理由があることを、生死をかけた出来事があったことを、語り始めた。
「奇人たちの晩餐会」や「クリクリのいた夏」でおなじみのジャック・ヴィルレ主演のヒューマン・ドラマです。
フランスがドイツ占領下だった頃、小市民のジャックやアンドレは、細々と暮らしていた。ある日、憧れの人に良い所を見せたくって、レジスタンス活動らしきことをしようと考えます。でもその結果捕まってしまいます。彼らは自分たちのしたことを後悔し、死を覚悟します。そんな彼らを助けたのは、勇気ある人々だった。
原作はミシェル・カンの世界的ベストセラーです。それを「クリクリのいた夏」のジャン・ベッケル監督が映画化しました。
戦争中の話だけに、底抜けの笑いではありませんが、しんみりと胸が締め付けられる笑いです。
主演のジャック・ヴィルレさんが2005年1月に亡くなられたので、これが遺作になるのでしょうか?多くの作品で人々を笑わせてくれた、日本でいうなら西田敏行さんのような俳優です。
ちょうどこの季節、平和であることの喜びを、この作品と共に、噛み締めてみませんか?
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★
