配信

No.276 メイド・イン・アメリカ

作品名

「メイド・イン・アメリカ」’93年度作品

監督

リチャード・ベンジャミン

出演

  • ウーピー・ゴールドバーグ
  • テッド・ダンソン

あらすじ

 ゾーラは血液検査の結果AB型だった。しかし、A型の母親とO型の父親
からは自分は生まれない、つまり母親が浮気したと大パニックになった。母
親に問い詰めると、父親が事故で亡くなった後、寂しさのあまり、精子銀行
から精子を買ったのが真相だったと判った。
 一安心したのも束の間、実の父親を知りたくなったゾーラは精子銀行に侵
入し、PCから父親の名前を突き止めた。父親の名前はハル・ジャクソン(テ
ッド・ダンソン)だ。
 ハルの家にやってきたゾーラは、父親の顔を見て唖然とした。彼が白人だ
ったからだ。母親のサラ(ウーピー・ゴールドバーグ)にその事を伝えると、
これは何かの間違いだと猛烈に怒った。精子銀行はもちろん、ハルにも怒り
の矛先は向けられた。
 事の真相は昔のことで確認が取れなかった。が、冷静にハルとゾーラを見
比べると、どことなく似ていることが多いのに気づいた。
 サラとハルも徐々にお互いを理解し始め、一つの家族が誕生したかに見え
た。

お勧めポイント

 ちょっとした手違いから親子になってしまったお話です。コメディだけで
終わる作品かと思いましたが、ちょっぴりほろ苦い感動も呼ぶラストシーン
です。
 冒頭で流れるレゲエのミュージックが物語の楽しさを予感させます。
 「テンプルちゃんの小公女」という1939年映画をハルがTVで見て、
あんな娘がほしいと考えるようになるシーンが笑えます。
 ベルを鳴らすと追いかける習性のある象とは知らずに、サラは自転車でベ
ルを鳴らしながら逃げまくるシーンも笑えます。
 サラとハルが初デートで寿司を食べるシーンがあります。板前さんの怪し
げな日本語、そしてハルが誤って食べるものに、思わず笑って、涙も出てき
ます(笑)。
 ゾーンの彼氏役で登場するウィル・スミスが若いです。本当に青年です。

 血が繋がっているかどうかよりも、信頼しあえるかどうかが、一番大切か
と、この作品をみて思いました。
 今度の週末はこの作品で、親子や夫婦の関係を考えてみませんか?

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★★