作品名
「エミルの空」’94年度作品
監督
トルスティン・ヨゥンソン
出演
- カウリ・グンナルソン
あらすじ
エミル(カウリ・グンナルソン)は8歳の男の子。友達が誕生プレゼント
に子犬をもらうのをみて、自分も欲しくて仕方がなくなった。両親に相談す
るが、マイホームを建てることに必死な父親はまったく相手にしなかった。
そこでバイトをして買うことを思いついたエミルは、新聞配達を始めた。
母親の協力もあってお金が給って子犬を手に入れることができた。ところが
父親はひどい剣幕で怒り出し、母親とも喧嘩を始めてしまった。
このままでは子犬が買えないと思ったエミルは、伯父さんの住み町へ子犬
と共に家出をすることにした。
お勧めポイント
アイスランドからのハートフルストーリーです。
物語はいたってシンプルなものですが、少年の純粋な思いが心を掴みます。
誕生プレゼントに子犬をもらった友達は、犬の飼い方がさっぱり判らず、
所かまわずおもらしし、家中を汚れた足で歩き回る子犬の対応に、大慌ての
毎日を過ごします。動物って、ただ買ってくるだけではいけないのがよく判
ります。
エミルの方は、いろんな人から聞いた話で子犬の飼い方も理解していて、
子犬の飼育方法を教えるのです。
でもエミルには飼える環境がなく、今回の騒動になってしまいます。物語
の後半は家出してさまようエミルの様子を映し出しています。家出と気づか
れないように、また、少ないお金で伯父さんの家にたどり着く方法を考えな
がら行動する様子が楽しませてくれます。本当に賢い子だというのがわかり
ます。
お金を稼ぐために必死になって新聞配達をする様子は心を打たれます。さ
らに早くお金を稼がないと、大切な子犬が他の子になってしまうと心配にな
ってしまう様子も子供にはよくあることです。そんな気持ちを私も忘れてい
ました。そしてエミルの父親も、いなくなって初めてエミルが一番大切なも
のだと気づいたのと同じです。
今週はこの作品で、子供のころ、あんなに欲しかったものをどうやって手
に入れたのか、あるいは諦めてしまったのか、もし、今からでも手に入るも
のならば思い出してみませんか。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★


