作品名
「きっと忘れない」’94年度作品
監督
アレック・ケシシアン
出演
- ジョー・ペシ
- ブレンダン・フレイザー
あらすじ
ハーバード大学のエリート学生、モンティー(ブレンダン・フレイザー)
は、卒業論文の作成に没頭していた。この論文によって自分の将来が決まる
と思っていたからだ。
ある日、コンピュータを使って卒論を作成中だったモンティーに、悲劇が
起こった。停電が起こり、コンピュータに保存していた内容が、すべて消失
しまったのだ。卒論を印刷したもの1部だけでは心配になったモンティーは、
その控えを作ろうとして、誤って資料を大学のボイラー室に落としてしまっ
た。あわててボイラー室に向かうと、そこに一人の浮浪者が居座っていた。
おまけに彼の手には、モンティーの卒論があった。
浮浪者サイモン(ジョー・ペシ)は、モンティーの卒論を返す代わりに、
ひと冬を越せる居住場所を求めた。
お勧めポイント
この作品は、人生で大切なものは何かを考えさせられるヒューマン・ドラ
マです。邦題の「きっと忘れない」では、どんなドラマが待ち受けているの
か、ピンとこない方も多いと思います。原題は「With Honors」
で、「誇りをもって生きろ!」というように訳せます。
浮浪者のサイモンは、浮浪者の多くと同じように、昔は家族を持つ社会人
でした。それがある日、家族を捨て、一人で暮らし始めます。詳しくは作品
をご覧になられるのが一番ですが、サイモンと交流するようになって、モン
ティーの中にも、今まで無かったものが芽生えてきます。それは完成しかけ
ていた卒論をボツにして、新たに書き始めることでも表されています。
浮浪者サイモンがモンティーと一緒にハーバードの講義を受けるシーン
では、ハーバードの教授と意見を戦わせます。皆さんも聞いてみて、どちら
の言い分が正しく思えるのか確認してみてください。
サイモンからモンティーに宛てた手紙に書かれてある文章にも、皆さんが
自分に送られた手紙だと思って聞かれると、参考になることが多くあると思
います。
今、卒論を書いている方、生きることに疑問を感じている方、新年を迎え
て新たな目標を立てている方、そして特に何も考えていなかった方も、この
作品をご覧になられると、きっと何か新しいものに気づくと思います。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★★


