作品名
「ジョー・ブラックをよろしく」’98年度作品
監督
マーティン・ブレスト
出演
- ブラッド・ピッド
- アンソニー・ホプキンス
あらすじ
大富豪のバリッシュ(アンソニー・ホプキンス)の元に、一人の青年が突
如現れた。それは死神が、青年の姿を借りて死期迫ったバリッシュを、迎え
に来たのだった。
だがバリッシュの死期まで、もうしばらく時間があると言い、死神はその
間、人間社会を見学してみたいと語った。彼が本物の死神であるのを悟った
バリッシュは、死神をジョー・ブラック(ブラッド・ピッド)と名乗らせて、
バリッシュの秘書として周りの人に紹介した。
ジョー・ブラックを見て、一番驚いたのは、バリッシュの娘スーザンであ
った。スーザンは、ジョー・ブラックの体の持ち主と知り合いで、彼に好意
を抱いていたのだった。しかし、死神はスーザンのことを知らず、おまけに
人間社会についての知識も皆無だった。スーザンは不思議に思いながらも、
ジョーへの感心は高まる一方だった。
お勧めポイント
ブラッド・ピッド主演のファンタジー・ロマンスです。
人間社会を知らない死神は、見るもの、聞くもの、どれも珍しいことばか
り。とりわけお気に入りになったのは、ピーナツ・バターだった。ご機嫌で
ピーナツ・バターをなめる姿は、周りの人にとっては異様な光景だった。
ジョーはやがてスーザンと恋に落ちます。でもスーザンに自分の正体は明
かしてなく、当然、父親バリッシュもスーザンに近づくことを妨害します。
バリッシュの死期が迫ると、ジョーはスーザンも連れて行くと言い出します。
さてスーザンの運命はどうなるのか、そんな状況をまるで知らないスーザン
は、ジョーとの恋に夢中で、父親の忠告もまるで耳を傾けようとしない。こ
の結末は、花火が鮮やかです。
また、感動的なシーンとして、バリッシュの会社を乗っ取ろうとする取締
役たちは、バリッシュを落としていれようとします。これを受けて立ったバ
リッシュに、ジョーが見事なフォローするところです。いつのまにかジョー
は、人間の感情を理解できるようになっていたのです。
物語の最初でジョー・ブラックの体の持ち主である青年が交通事故で死ぬ
シーンがあります。そのシーンはあまりにもショッキングなので、メンタル
シネマとしては、ちょっと覚悟しておいてくださいね。
ブラッド・ピッドが物静かな、でも情熱的な死神を巧みに演じています。
180分あまりの長編ですが、間延びを感じさせることはありません。静か
なセリフの中、淡々とストーリが展開していきます。
もし、自分が死神だったら、何をするのか、どう判断するのか、そんなこ
とを考えながら、この作品を観ました。
この作品の公開時のコピーに、「たとえどんなに遠い世界の人でも、きっ
といつか」というのがありました。「きっといつか思いは現実に」というこ
とを語ってくれる作品です。
ポイント
笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★


