No.223 出逢い｜メンタルシネマクラブ

作品名

「出逢い」’79年度作品

監督

シドニー・ポラック

出演

ロバート・レッドフォード
ジェーン・フォンダ

あらすじ

　ソニー（ロバート・レッドフォード）は、ロデオの世界チャンピオンに５
回もなった大スター。でもそれは過去の栄光で、今は食品メーカーのＣＭキ
ャラクタに甘んじて、酒浸りの日々を過ごしていた。
　ある会場で名馬ライジングスターと共演することになった。かつてロデオ
で有名な荒馬だった。ソニーはライジングスターが種馬として活躍している
と思っていたが、馬の様子がおかしいことに気付いた。人前で暴れることが
無いように、麻薬漬けにされていたのだ。この薬の投与は鎮静剤ではあるが、
種馬としても役に立たなくなることを意味した。
　スポンサーにそのことを進言したが、逆にソニーも契約解除される破目に
なった。ライジングスターの現状が、自分自身にも重なって思えたソニーは
愛馬と共に脱走することを決意した。
　ソニーの行動を察知したニュースキャスターのアリス（ジェーン・フォン
ダ）は、彼の後を追った。
　ソニーはこれからどうするつもりだろうか？高い名馬を盗まれ、しかも薬
漬けの実態を公表されるのを恐れた食品メーカーは、高額の懸賞金まで付け
てソニーたちの行方を探した。

お勧めポイント

　自然に同化してしまいそうな作品です。特に名馬とパトカー、白バイのカ
ーチェイス（？）は一見の価値があります。スピードだけで比べたら馬には
とても勝ち目がありません。でも、自然環境を味方にしたら、馬の素晴らし
さが冴えます。馬にまたがるロバート・レッドフォードの勇士が頼もしく見
えます。
　共演のジェーン・フォンダは、７９年撮影当時は４０歳代なのですが、と
てもそうは見えません。３０代の若さと華やかさを感じます。ロバートとの
共演となると、当然ラブストーリも取り入れた作品になっています。この行
方もお楽しみのひとつです。
　さらに最初に紹介されるクレジットに意外な人物が目に付きました。ウィ
リー・ネルソンです。有名なカントリーシンガーですが、冒頭からロバート
の仲間として登場します。立派な口ひげを目印に見られたらすぐに判ります。
当然、劇中曲では彼が唄っている作品が多いです。確認しませんでしたが、
もしかしたら全曲かもしれません。音楽が好きな人は、こういう楽しみ方も
あります。
　さて、ソニーはライジングスターと脱走した後、どうするつもりなのでし
ょうか？その目的を知ったとき、多くの人がソニーに賛同し、もちろんアリ
スも彼に恋するようになります。きっと御覧になられるあなたにも、きっと
賛同できる何かを見つけることができると思います。