作品名
「ローカル・ヒーロー/夢に生きた男」’83年度作品
監督
ビル・フォーサイス
出演
- バート・ランカスター
- ピーター・リーガート
あらすじ
ヒューストンの石油会社ノックス社は、次の石油コンビナート予定地とし
てイングランドの小さな漁村であるファーネスに目をつけた。さっそく土地
買収にマッキンタイア(ピーター・リーガート)が派遣されることになった。
ノックス社のハッパー会長(バート・ランカスター)は派遣されるマッキ
ンタイアを呼びつけたが、激励すると同時に、風変わりな任務も言い付けた。
彗星を発見したり、星空に異変があったりしたら、昼夜を問わず、自分のプ
ライベートな連絡先に電話しろというものだ。
現地につき、さっそく土地買収工作に取り掛かった。マッキンタイアを心
配とは裏腹に、村人はみんな素朴な良い人ばかりで、土地買収への反対はな
く、むしろ、彼を好意的に接してくれた。ただ一人、先祖代々の海岸を引き
継いでいる老人だけが買収を拒否した。
お勧めポイント
とてもほのぼのとした作品です。
当初、都会育ちのマッキンタイアは、さっさと仕事を片付けて我が家に帰
ろうと考えますが、ファーネスの自然溢れる風景や温かい人々の歓迎や、都
会では体験することの出来ない事象の数々に、心を洗われていきます。そし
てだんだん、この自然が破壊されるのを危惧して、土地買収の話をうやむや
にしようとします。心境の変化は、彼の着ている服に表れます。最初は背広
姿だったのが、終いにはセーターしか着なくなります。
一方、本社ではハッパー会長自らが非公式という理由をつけて、現地へ応
援に駆けつけます。
流星が数多く流れるシーンがあります。流星って、こんなに綺麗なんだと
感心してしまいました。実際に見てみたいものです。他にもオーロラも少し
登場します。
登場人物に世界の言葉を喋れると言う人がいます。途中で彼が教えてくれ
る日本語が楽しいです。ただ一つ「あざらし」だけは、おやと思える発音を
しますが、それ以外は完璧です。
物語は淡々と進み、特にメリハリのあるシーンも少ないのですが、のんび
りと観てみるには良い作品だと思います。特に、ラストシーンで、帰国した
マッキンタイアを待ち受けていたものは何でしょうか?その後の彼の行動
にほのかな感動を感じます。その後に流れる音楽も心地よいです。
夢を持つこと、夢に賭けること、そんな思いの素晴らしさを教えてくれる
作品です。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆
感動度 :★★


