配信

No.239 ぷりてぃ・ウーマン

作品名

「ぷりてぃ・ウーマン」’02年度作品

監督

渡邊 孝好

出演

  • 淡路 恵子
  • 風見 章子
  • 西田 尚美

あらすじ

 森下加奈子(西田 尚美)は脚本家になる夢に破れて田舎へ戻った。その
事情をいち早く察知した加奈子のおばあちゃん葵(淡路 恵子)は、市民の
日サークル発表会に劇をやろうとサークルのメンバーに呼びかけた。その脚
本は加奈子の自信作「夕空、晴れて」だった。
 サークルのメンバーは老人ばかり。平均年齢69歳。みんなの歳を合わせ
ると483歳にもなる。しかも全員シロウトで、物忘れも激しく、なかなか
セリフも覚えられない。あまりのひどさに飛び出した加奈子だったが、遅く
まで練習するメンバーの姿を見て、続ける決意をした。
 どうにか格好がついてきたかに見えた矢先、主人公役の室田梅子(風見 
章子)の身に異変が襲った。

お勧めポイント

 ハートフルコメディです。
 おばあちゃん役といえば、という問い掛けに、おそらくここに登場してい
る人の名前を真っ先に答えるのではないでしょうか?おばあちゃん役をや
らせたら右に出るものが無い人が、一同に並んで登場します。
 役柄上、シロウトという設定ですが、そのツタナイ話し方に、本当に演技
だろうかと疑ってしまいました。でもその疑問を晴らすかのごとく、劇のラ
ストシーンでは迫真の演技を見せられ、涙が出てきます。劇中劇が終わって、
しばらく場内が涙に静まり返ります。その後、堰きが切れるように、忘れら
れていた拍手が場内一杯に広がる臨場感が素晴らしいです。実際に自分が劇
を演じた時、このような割れんばかりの拍手をもらえたらどんなに役者冥利
につきることかと思いました。
 渋みのあるこの声はと思うと、あの淡路恵子さんでした。しばらくお顔を
拝見できなかったので、失礼ながらどなたか判りませんでした。それ以上に
懐かしく思ったのが、イーデス・ハンソンさんです。本当にお久しぶりです。
それ以外にも登場する人物、しかもちょい役の人でも、有名な人がたくさん
出ていますので、目を見開いて楽しんでください。
 「ぷりてぃ・ウーマン」の名前どおり、多くのがんばっているウーマンが
登場します。仕事に疲れたウーマンの方も、加奈子同様に、一杯の元気をも
らってください。

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★★