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No.186 トゥルーマン・ショー

作品名

「トゥルーマン・ショー」’98年度作品

監督

ピーター・ウィアー

出演

  • ジム・キャリー

あらすじ

 ごく溢れたどこにでもいるアメリカ人。それがトゥルーマン(ジム・キャ
リー)だ。彼の生活は典型的なアメリカ人のものであり、昼は保険会社で働
き、家庭では看護婦をしている妻と幸せな毎日を送っていた。彼の住むシー
ヘブンという街は小さな島であり、幼い頃の海難事故が原因で、彼はその島
から抜け出せないでいた。
 ところが彼の私生活は、24時間アメリカ中に放送されており、彼の周り
にいる人々は、奥さんを含めて全て役者が演じているものだった。つまり彼
は、人生を演じさせられていたのである。
 あることがきっかけで、それに気付き始めたトゥルーマンは、漠然とした
疑問から確信に変わるのに、時間は掛からなかった。そして彼がとった行動
は。

お勧めポイント

 さて今回はジム・キャリー主演のシリアス・コメディー。これってどうい
う内容かと思われる人も多いと思います。全編はシリアスな本当なら非常に
怖いお話ですが、そこはジム・キャリーですから、笑えるシーンも満載とい
う作品です。
 もし、あなたの私生活がカメラで取られたら?わずか1時間でもこういう
ことがあれば、恐怖を感じると思います。しかし、この映画の主人公は生ま
れて以来ずっと、私生活と呼ばれるものがなかったのです。さらに恐ろしい
のが、運命の出会いで結婚したと思っていた最愛の女性も、脚本で決められ
たもので、友人達も全てシナリオどおりの登場なのです。
 「筋書きの無いドラマ、それが人生だ」と言った人がいます。私たちはそ
のドラマを自分で選択しながら、時には強制的に選択させながら、歩いてい
ると思います。トゥルーマンのことを考えると、なんて自由な生き方をして
いるのかと思ってしまいました。それなのに不平不満が多いのは反省しない
といけませんね。
 この作品がまたまたテレビで放映されます。今回は見られない人も、また
近いうちにどこかで放映されますから、その機会にぜひ御覧ください。この
作品ぐらいから、ジム・キャリーはシリアスなものもこなせる懐の広い役者
に化けたと思います。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★★