作品名
「我が道を往く」’44年度作品
監督
レオ・マッケリー
出演
- ビング・クロスビー
- バリー・フィッツジェラルド
あらすじ
ニューヨークの下町にあるセント・ドミニク教会には、フィッギボン(バ
リー・フィッツジェラルド)という初老の神父がいた。他の教会と同様に、
寄付金は少なく、債権者も閉口するほどだった。
オマリー(ビング・クロスビー)は、セント・ドミニク教会を再建する為
に、司教が送り込んだ、やり手の神父だった。司教はオマリーを教会の責任
者として考えていた。しかしオマリーは、セント・ドミニク教会設立から貢
献しているフィッギボンを立てて、補助の立場になることを司教に頼み込ん
でいた。その話をフィッギボン神父は知らない。
神父としての威厳を保とうとするフィッギボンは、庶民的な行動をとるオ
マリーを毛嫌いした。でも、司教へ直訴して、司教の意図を理解したフィッ
ギボン神父は、オマリーに従うようになった。
オマリー神父のやり方は、やがて町の人々にも受け入れられ、フィッギボ
ン神父も彼を信頼するように成っていった。かつてオマリーが面倒をみた
人々も彼を支援し、教会は再建されていった。
お勧めポイント
1944年製作のモノクロ作品です。時代背景もあって、何ともほのぼの
とした作品です。
新任のオマリー神父は、教会を再建するために、自分が得意な音楽を使う
ことを考えます。このオマリー役はビング・クロスビーさんという有名な歌
手です。この人が歌う「ホワイト・クリスマス」を一度は、聞いたことがあ
ると思います。この作品中でも、聖歌隊の練習で、指揮をしながら、この曲
を聞かせてくれます。これが素晴らしいの一言です。また、これ以外にも何
曲か、唄が出てきます。歌をうまく唄う方法を伝授してくれますから、カラ
オケ等をうまく成りたい人も必見だと思います。
さて、タイトルの「我が道を往く」ですが、この作品の中には、幾人かの
人生が描かれています。歌手を目指して家出した少女や、歌手として成功し
た人など、そしてオマリー神父自身も、音楽家になる夢を捨てて、神父にな
っていたのです。作品中でも、自分で選んだ道を生きて往くことについて、
色々と考えさせられるシーンが登場します。
今、新たな岐路に遭遇している人も多いと思います。この作品を観ながら、
ゆっくりと考えてみませんか。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★


