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No.144 母の贈り物

作品名

「母の贈り物」’93年度作品

監督

トニー・ビル

出演

  • キャシー・ベイツ
  • エドワード・ファーロング

あらすじ

 1962年、食品工場で働くフランシス・レーシー(キャシー・ベイツ)
は、ちょっとしたことからクビになった。それをきっかけに住み慣れたLA
から自分達に相応しい家を探しに旅立つことにした。
 フランシスの家族は息子3人、娘3人の7人家族であった。長男のシェー
ン(エドワード・ファーロング)でさえ15歳を迎えたばかりで、家計は火
の車であった。しかし、頭の良いフランシスは、お金の代わりに労働力奉仕
とかで何とか毎日を暮らしていた。
 ボロボロの車で、ようやく自分達に相応しい土地にたどり着いた。そこは
アイダホ州のハンクストンという田舎であった。さっそくフランシスは土地
の所有者ムーン氏に、労働力提供を条件に土地を購入した。その日から、理
想の家を作るべく、一家総出で建築作業に取り掛かった。
 フランシス一家は、ハンクストンでの暮らしに馴染み始め、ムーン氏や村
人たちとの関係も良好に思えた。しかし、ある日、事件が起こった。

お勧めポイント

 アメリカ版「北の家族」、あるいは「大草原の一家」という作品。あるい
はちょっと古いですが、「肝っ玉母さん」というイメージがぴったりです。
 主人公のフランシスは男運には恵まれず、たびたび問題が発生します。し
かし、そんなことにもめげず、自分の子供達が幸せに暮らせるように必死で
す。その必死な想いが、まだ幼い子供達には理解できないところも多く、意
見が衝突することも多々あります。ただ一人、シェーンだけは家長としての
自覚から弟たちの面倒を必死にみます。でもそのシェーンでさえ、理解でき
ないような行為もあります。
 最初は見ている私にも理解できませんでしたが、話が進むにつれ、フラン
シス母さんが考えていることが判ってきます。他人の施しを受けることを極
端に嫌い、他人とは距離をおいているように見えますが、それは女手一つで
家族6人を養う為に、必死に強がっている姿だったのです。
 主人公役のフランシスにはアメリカ版肝っ玉母さんがピッタリのキャシ
ー・ベイツさんが演じています。また、長男役には「ターミネータ2」など
でお馴染みのエドワード・ファーロングさんが「北の家族」の吉岡秀隆さん
のような存在で演じています。
 この作品は、長男シェーンが少年時代の思い出をまとめた脚本を元にした
実話です。秋の夜長が近づいてきました。この作品でじっくりと味わってみ
ませんか。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★★