No.101 シティ・オブ・エンジェル｜メンタルシネマクラブ

作品名

「シティ・オブ・エンジェル」’98年度作品

監督

ブラッド・シルバーリング

出演

ニコラス・ケイジ
メグ・ライアン

あらすじ

　セス（ニコラス・ケイジ）は天使。でも人間の運命を変える力はなく、た
だ心に訴えるだけ。また死者を天国へ導くのも仕事のひとつ。
　ある日、セスは手術で亡くなった患者を迎えに行き、そこで医師マギー（メ
グ・ライアン）に出会った。セスの姿は人間には見えないはずなのに、マ
ギーはセスの存在を知っているかのように見つめ、セスは心を奪われてしま
う。天使は人間と触れ合えない代わりに永遠の命を与えられている。しかし
マギーに恋したセスは、天使であることを拒否し人間に戻ってしまう。

お勧めポイント

　「ベルリン天使の詩」のリメイクです。例え一晩でも愛する人と一緒に、
そしてお互いの愛情を確かめ合えたら、と考えた天使が、その考えを実行し
ます。幸せな時間もつかの間、二人には悲しい運命が待ち受けています。
でも例え一時であっても天使の熱望の事柄です。
　映画の中のセリフに、「人間は常にくるしみ、悲しみ、そして笑うもの」
というのがあります。確かにその通りだと思います。苦しいことや悲しいこ
とが多数あるけれど、たまには楽しいこともあります。たまにしかないから、
余計楽しく感じるのだと思います。
　この作品は音楽もなかなか聞き応えがあります。ストーリーの後半に登場
しますが、サウンドトラックが発売されているのも分かります。
　マギーが幸せを感じながら自転車をこぐシーンがとっても印象に残る作
品です。
　秋の夜長に相応しい作品です。ゆったりと大切な人と御覧ください。