作品名
「豚が飛ぶとき」’93年度作品
監督
サラ・ドライヴァー
出演
- アルフレッド・モリーキー
- シーモア・カッセル
あらすじ
アイリッシュ・バー「エリンの薔薇」で踊り子をしているシーラは、店長
のフランク(シーモア・カッセル)から処分するように言われたガラクタの
中に古びた椅子を見つけた。まだ使えると判断したシーラは、自分のアパー
トの大家であるマーティ(アルフレッド・モリーキー)にその椅子をプレゼ
ントすることにした。
母親の死去から堕落した生活を送っていたサックス奏者マーティは酒び
たりの毎日であった。彼が目覚めた時、シーラが運んできた椅子を見つけた
が、同時に見知らぬ女性と少女が立っているのに気づいた。話し掛けてきた
女性は、よく見ると顔なじみだった「エリンの薔薇」のリリーであった。彼
女は行方不明になったはず。実は夫だったフランクによって殺害されたこと
を、幽霊になったリリーが明かした。今は亡霊として、以前から椅子に取り
ついていた少女ルーシーと共に成仏できずに暮らしていた。
何年かぶりで地下室から出られた2人の幽霊は、顔なじみのマーティに散
歩したいと願うのであった。
お勧めポイント
この作品はミニシアターで上映された作品です。全体にこぢんまりとした
感じです。SFXを使ったシーンも多いのですが、低予算の関係からか一世
代前ぐらいの出来です。幽霊が出てきたり、復讐があったりという内容から
は残虐な場面も、と思われる方もおられるでしょうが、ファンタジックな作
品に仕上がっています。コミカルな雰囲気と幻想的な映像とがマッチした作
品です。
幽霊達が嫌われ者でリリーを殺害した人でもあるフランクに復讐をしま
す。マーティとシーラにしか幽霊達の姿が見えないので、フランクが狂乱す
る姿が楽しいです。また、幽霊達の仕返しも楽しいイタズラばかりなので笑
えます。でも恐怖を感じたフランクが思わず本音を漏らすシーンには拍手を
送りたいぐらいです。
ラストは今までのコミカルな雰囲気とは変わって、ちょっとお涙頂戴のシ
ーンも用意されていて、良かったなと感じると思います。
ゴーストが登場する作品は多く存在しますが、他の作品とは一風変わった
感じがする作品です。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆
感動度 :★★


