作品名
「フェアリーテイル」’97年度作品
監督
チャールズ・スターリッジ
出演
- エリザベス・アール
- フロレンス・ハース
あらすじ
1917年第一次大戦下のイギリス、ヨークシャー地方へフランシス(エ
リザベス・アール)は一人やってきた。ただ一人の肉親である父親が、フラ
ンスでの戦闘で消息不明になったからである。
いとこのエルシー(フロレンス・ハース)は同い年だったこともあって、
すぐに仲良しになった。毎日、二人は森で遊んでいたが、ある日、妖精を目
撃した。この妖精を撮影したところ、鮮明にその姿が写されていた。トリッ
ク写真の専門家が調査したが、その写真は本物だと鑑定されたことから大騒
ぎ。作家コナン・ドイルを中心に、妖精は実存するという話題が国中に広ま
った。
スクープを出そうと企んだ新聞記者が、妖精の住んでいる場所を掲載した
ことから、あちらこちらから妖精をひと目見ようとする人々が、妖精の住む
森へ押し寄せた。
お勧めポイント
作家コナン・ドイルが「コティングリー妖精事件」として出版し、大論争
を起こした実話を元に描かれています。映画に出てくる小物も当時の物を忠
実に再現されています。
妖精が出てくる話だと子供向けの作品かと思われる方も多いと思います
が、この作品は大人向けの童話という観点から描かれています。それだけに
楽しめます。
大人になると妖精の姿が見えなくなるとよく言われます。大人になるって
どういうことかと、この作品ではフランシスとエルシーの会話から、その定
義を知ることが出来ます。これも確かに一つの目安です。また、妖精と天使
の違いについても出てきます。
美しい森の風景が随所に出てきて、さらに飛び回る妖精の姿にも心和むこ
とでしょう。さらに映画ファンには、この作品には多くの名優が登場してい
ます。私は特に最後の最後に登場した俳優は、その声を聞いた時点で、アツ
と思ってしまいました。このラストシーンは泣くこと必至です。
「フェアリーテイル」というタイトルに類似した作品で「フェアリー・テ
イル」というのもありますから注意してください。一字違いで全然違う作品
です。もちろん、どちら作品にも妖精は登場するのですが。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★


