作品名
「恋と花火と観覧車」’97年度作品
監督
砂本 量
出演
- 長塚 京三
- 松嶋 菜々子
あらすじ
肺がんで妻を失った森原(長塚 京三)は、8年後の今日でも大学生にな
った娘と二人で暮していた。心配した娘は嫌がる父を強引に結婚情報センタ
ーへ連れて行った。その会でのパーティに参加した森原は、取引先の女性社
員野々村(松嶋菜々子)と出くわした。野々村は森原が妻を亡くした今でも
写真を定期入れに忍ばしているのを知っていて、森原に好意をもっていた。
一方、森原は娘のような歳の野々村に戸惑いを感じていた。そして何より
も生涯妻一人と誓ったことを裏切れないでいた。
美人で奥ゆかしさを備えた野々村に、結婚情報センターの男性会員達は挙
ってアプローチを行ったが、全て玉砕されていた。実は野々村も過去の出来
事に囚われて、男性不信になっていた。
はたして二人の純粋な恋の行方はどうなるのでしょうか?
お勧めポイント
良い人がいれば再婚をと望んで死んでいった妻に、妻への愛に背信行為は
できないと頑なに拒む森原でしたが、野々村の積極的なキスに思わず応えて
しまいます。でもそれ以上の発展もないまま、野々村はロンドンへ旅立とう
とします。周りの男女の行動に背を向けていた森原が、彼らからの励ましを
受けて野々村への愛に報いようと決意しますが、無情にもすれ違い。森原を
励ます周りの声に、「愛する人を失うのは一度でたくさん」「忘れるのは神
様が与えてくれたチャンス」という言葉が印象的です。
タイトルどおり、花火や観覧車が物語を盛り上げてくれます。特にラスト
シーンで、花火を合図にカフェにいた恋人達が一斉にキスを始めます。一人
で座っていた男性が居たたまれなくなって、席を立ちます。でも彼の歩く街
角にはカップルだらけ、そんな彼にも幸せが。このシーンはセリフが無くて
も十分に思いが伝わってきて、とっても好きなシーンです。
この映画では紅茶も重要なアイテムのひとつです。よく観るとテロップに
も某有名紅茶メーカーが(笑)。コーヒーを控えて高級な紅茶を飲みたい気
持ちにさせられるのも、紅茶のせいだけでなく、この映画から伝わってくる
印象からでしょうか?この週末は紅茶を飲みながら、この映画をご覧下さい。
綺麗な花火シーンも楽しめます。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★


