配信

No.094 この森で、天使はバスを降りた

作品名

「この森で、天使はバスを降りた」’96年度作品

監督

リー・デビッド・ズロートフ

出演

  • アリソン・エリオット

あらすじ

 メイン州ギリアドへ一人の女性がやってきた。彼女の名前はパーシー(ア
リソン・エリオット)。彼女は刑務所を出所したばかりで、この町で再出発
を誓ったのである。彼女の過去を知りながら保安官に頼み込まれ、渋々パー
シーを雇い入れたハナ。彼女は一人暮らしの老女で、レストランを経営して
いた。小さな町なのでパーシーの噂はたちまち広まった。
 ある日ハナは誤って足を骨折してしまったが、第一発見者のパーシーが親
身になって処置をした。その日からハナもパーシーを家族のように扱い始め
た。パーシーの料理は最悪で、ハナの代役に甥ネイハムの妻シェルビーがレ
ストランを手伝うようになった。内気なシェルビーだがパーシーとはすぐに
打ち解けあった。
 ハナはレストランを売ろうとしていたが、買い手が付かないでいた。その
話を聞いたパーシーは作文コンテストをして最優秀作品を書いた人に売却
した店の話をした。参加料として一人100ドルという条件に応募した人数
は25万人にも達したという。ハナもそのコンテストを真似してみることを
決めた。ハナ、シェルビー、パーシーがまとまっていく中、シェルビーの夫
ネイハムだけは相変わらずパーシーを蔑視していた。そんなある日、ハナの
貯金が盗まれてしまった。

お勧めポイント

 心に傷を持った人々が繰り広げるヒューマンドラマです。いずれの人も悲
しく切ない思い出を持ち、その思い出に苦しめながらも生きていきます。ご
覧になられる皆さんも共感するところが多くあると思います。
 作文コンテストに寄せられた作品がいくつか紹介されますが、その中にも
数々の人生ドラマが広がっています。
 パーシーの出現でハナを始め、ギリアドの人々が生き生きしていくのがう
まく描かれています。一人の人間が周りに与える影響は、自分が思っている
以上に大きいのを、この作品を観て知りました。そして周りの人も自分に多
大な影響を与えてくれているのでしょう。
 楽しいシーンでは、コンテストに興味を持った人々がハナのレストランで
皮肉を言います。怒ったハナが作文を読むのも一苦労だと、人々に作文の評
価を課し、町中の人が一斉に作文を読み始めるところです。
 私もパーシーの様に自然の一部に成れたらどんな素晴らしいでしょうか。

ポイント

笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆
感動度  :★★★★