作品名

「こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語」 ‘22年度作品

監督

エリック・アペル

出演

  • ダニエル・ラドクリフ

あらすじ

 アル・ヤンコビック(ダニエル・ラドクリフ)は、自分の音楽で有名になろうと幼い時から決めていた。だが父親はアルが音楽をやることに猛反対した。父親はアルが自分と同じく工場で働けと命じていた。アルはそんな父親に反発して高校卒業と同時に家を飛び出した。

 アルは大学に通ったが特に進路は決まっていなかった。ルームメイトたちとの団欒の中、ヒット曲の替え歌を閃いて、それを歌いだした。ルームメイトたちもこれはすごいと絶賛し、さっそく駅前トイレでレコーディングを始めた。

 アルがザ・ナックの「マイ・シャローナ」を替え歌にした「マイ・ボローニャ」を、アルが大ファンのラジオ番組に投稿したところ、リクエストが殺到する大ヒットとなった。

 だがこれで一躍スターになれるほど芸能界は甘くなかった。しかしこの成功は、アルに芸能界入りを決意させるには十分だった。

お勧めポイント

 替え歌やコミックソングの第一人者であるアル・ヤンコビックの自伝とも言える物語です。彼が本作の制作や脚本にも参加しており、どこまでが事実で、どこからが彼の創作なのか分からない、それが彼らしい作品に仕上がっています。

 彼の替え歌は、インターネットがない時代の日本まで伝えられてきました。有名にしたのがマイケル・ジャクソンさんのBeat It(今夜はビート・イッツ)の替え歌Eat It(今夜もイート・イッツ)です。

 日本のバラエティ番組「オレたちひょうきん族」にゲスト出演して、これを歌っています。私もリアルタイムで観てましたが、Youtubeでも再生可能です。マイケルに扮したウガンダさんを上回るマイケルダンスに、さすが本場アメリカの芸人を披露しています。Eat Itを熱唱されたのですが、このサビで”Eat It”(食え)を日本語で”食え”と歌うサービス付きでした。

 さらにこの後、マイケル・ジャクソンさんのBAD(悪)の替え歌Fat(デブ)も大ヒットしました。本作ではBeat ItよりEat Itの方が先に完成していたがマイケルがそれをパクッて先に発表したということになってます。いくら作品の中といえ、普通ならマイケルに訴えられても仕方がないような展開になっています。でもこれがアルの人柄なのでしょう。憎めないキャラなのです。

 本作で特にすごいのが彼の才能を知ったプロデューサーにトップスターが集まるパーティに招待されるのですが、その顔ぶれが本当にすごい。正確には本当にすごい顔ぶれのそっくりさんたちが大集合です。呼び名からも誰かは分かりますが、そうでなくても顔や服装から、これが誰かがわかる人が大多数です。

 物語の後半は、どこまで物語は暴走するのだろうかという大脱線です。マドンナが重要な役割なのですが、こちらもマドンナからクレームがなかったのか、観ている方がハラハラしてしまいます。これはネタバレになってしまいますが、ご本人はお元気ですからね。物語では死んだことになってますが、この辺りも大脱線の延長です。

 アル本人も登場しています。「マイ・ボローニャ」がヒットして、それをネタに売り込みにいったところで、ボロクソに言うプロデューサー役です。こちらもしっかりチェックしてくださいね。このシーン以降にも随所で登場されています。

 新しい年が始まりました。いろいろなチャレンジを考えて、実行に移そうとする方も多いと思います。この作品をご覧になられて、ともかく始めてみましょう

ポイント

笑える度   ★★★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★