作品名
「水曜日のエミリア」 ‘09年度作品
監督
ドン・ルース
出演
- ナタリー・ポートマン
- スコット・コーエン
あらすじ
新人弁護士のエミリア(ナタリー・ポートマン)は、上司のジャック(スコット・コーエン)と不倫関係になってしまった。
エミリアが身籠ったのをきっかけに、ジャックは離婚しエミリアと再婚することになった。エミリアは幸せの絶頂だったが、周囲はエミリアを「略奪女」と呼んで陰口を叩いていた。
エミリアにとっては新しい生活の始まりだったが、出産した子供イザベルはわずか3日で突然死してしまった。
さらに追い打ちをかけるように、前妻の連れ子であった8歳のウィリアムスは、何かにつけて反発し、エミリアに懐かなかった。当然、ウィリアムスから話を聞いている前妻もエミリアに冷たく当たった。
エミリアが我が子ウィリアムスと二人で過ごす時間は、学校へ迎えに行く当番の水曜日の午後ぐらいだった。
お勧めポイント
ナタリー・ポートマンさん主演のヒューマンドラマです。
物語の冒頭、エミリアと前妻の子ウィリアムスが初めて登場するシーンで、あれ?と思ってしまいました。まだ登場人物の背景が良く分かっていないので、この人たちの関係は?と違和感を覚えますが、徐々にどういうことなのか分かってきます。
初婚で初出産した子供をわずか3日で失ってしまった失意の中、子供とのふれ合い方にも馴染んでいないエミリアは、どんどん追い詰められてしまいます。
夫も最初はエミリアを優しく見守ってくれますが、何かにつけて亡くなった子供のことを引き合いに出すエミリアに耐えられなくなります。
子供ウィリアムスは、不要なベビー用品をネットで売るように提案しますが、エミリアにとっては忘れられない品ばかりです。
エミリアの育った環境も今のエミリアに大きく影響しています。
物語の後半で明らかになりますが、エミリアは誰にも話せずにいた子供の死亡理由を感じ取っていました。それがさらにエミリアを苦しめていたのです。
もし皆さんがエミリアの立場であったら、どのように考えるでしょうか?エミリアとは生まれ育った環境も違う、年齢もエミリアと掛け離れている、という人も多いでしょうが、出来る限り、物語の主人公になったつもりで考えてみればと思います。
ウィリアムスは有名進学校から名門ハーバード大学への進学を夢見ています。エミリアから「ハーバードなんて最悪だし」と言われ、ウィリアムスは「母校でしょ」と返し、「だからよ」と答えるやり取りがあります。ナタリー・ポートマンさんが本当にハーバード大学卒業ですから、それを知っている人には笑えるやり取りです。
主人公はどう考えて、どのように進んで行くのでしょうか?また周りの人はどのようにエミリアを支えていくのでしょうか?主人公もそうですが、周りの人の対応に涙します。
ラスト近く、車中で話すエミリアとウィリアムスの会話、二人とも理屈っぽく、よく似た人たちです(笑)
ポイント
笑える度 ★★
ファイト度 ☆☆☆
ほのぼの度 ★★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★★


