配信

No.635 ハドソン川の奇跡

作品名

「ハドソン川の奇跡」 ‘16年度作品

監督

クリント・イーストウッド

出演

  • トム・ハンクス
  • アーロン・エッカート
  • ローラ・リニー

あらすじ

 2009年1月15日、旅客機1549便がハドソン川に不時着する事故が起きた。
 両方のエンジンが止まるという絶望的な状況だった。しかしベテラン機長サリー(トム・ハンクス)の冷静・的確な判断と技術で乗客・乗員155人全てが無事に救出された。
 
 世間はサリーを英雄と讃えたが、事故調査委員会は反対であった。2基のエンジンが共に止まったと報告されていたが、調査から1基は動作可能であったとされた。
 
 そうであれば、リスクの伴う極寒の川への着水ではなく、近くの空港へ緊急着陸させることが可能だった。また、ハンドブックに書かれている手順に沿った対応をしていなかったことも問題視された。
 
 副操縦士のジェフ(アーロン・エッカート)も機長の判断が正しいかったことを事故調査委員会に証言したが、まったく評価されなかった。
 
 サリーは今までの経験から瞬時に最善と思われる判断をしたはずであったが、事故委員会はそれが最善だったのか疑問視する声が増えていった。その影響はサリー自身だけでなく、サリーの妻ローリー(ローラ・リニー)にも及んでいた。

お勧めポイント

 実際に発生した飛行機事故を取り扱ったヒューマンドラマです。
 
 一躍ヒーローになるはずの機長が一転して、判断ミスの過失を責められます。事故調査委員会の事故再現シミュレーションでは近くの空港へ戻れたと断定されます。
 
 でもシミュレーションと実際は違います。それは何の前触れもなくやってきてしまった場面と僅かな時間しかない状況で、どのように判断できるかです。機長も自分の判断に間違いがあったのではないかと自分を責めます。

 私たちも、ああすれば良かったと後悔することが多々あります。でもその時、どのような結果だとしても、判断出来たことを、体が動いたことを褒めてあげてくださいね。
 
 さて、本作の場合はどうなるのでしょうか?安全委員会の公聴会でシミュレーションによる結果を突き付けられたサリーは、どのように事故の本質を証明するのでしょうか?
 
 シミュレーション結果と実際の音声記録による差を聞くだけで、機長の判断の凄さを知れます。物語のラストは涙が出ます。
 
 エンドロールで実際の機長や乗客たちが登場します。みんなが格納庫で再会して無事を祝い合う内容です。155人皆が無事であったことを心から嬉しく思います。
 
 監督は俳優としても超有名なクリント・イーストウッドさんです。「夕陽のガンマン」「ダーティハリー」等があります。監督としてもアカデミー賞を受賞されていて、本作を始めとする社会ドラマを扱った作品を数多く輩出されています。
 

ポイント

笑える度   ★
ファイト度  ☆☆☆☆☆
ほのぼの度  ★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★★★

ハドソン川の奇跡