作品名
「一度も撃ってません」 ‘19年度作品
監督
阪本 順治
出演
- 石橋 蓮司
- 大楠 道代
あらすじ
御前零児(石橋蓮司)は、売れないハードボイルド作家だ。作家名”市川進”で今日もハードボイルドな小説を書いている。
最近、謎の殺人事件が頻発している。その殺人事件はサイレントキラーと呼ばれる殺し屋が関与しているという噂がある。
サイレントキラーは”伝説の殺し屋”とも呼ばれ、30件近くの未解決事件を請け負ったと言われている。
これらの噂の出所は、市川進が書くハードボイルド小説だ。彼の小説には事細かに犯行の手口が記述されている。まるで犯行を見たかのように。いや、実行犯としか思えないような情感と共に描かれていた。
石川には妻:弥生(大楠道代)がいるが、夫は単なる小説家だと微塵も疑っていない。
今日も石川に殺しの依頼があった。殺しの手口は石川に一任されている。
お勧めポイント
北方謙三氏のハードボイルド小説を映像化したような前半。主人公のセリフや振る舞いを観るだけでロックのウィスキー、あるいはバーボンを飲みたくなります。さらにタバコ、出来れば葉巻を燻らせたくなります。帽子にコート、サングラスも着けたくなります。
しかし、”現実は小説より奇”と言われる通り、物語の後半になると、主人公はこんな人だったのかと驚いてしまいます。
私がいくら隠そうとしても、この作品では一切無駄です。だってタイトルを見たら、誰だって察しがついてしまいます(汗)
そう、この作品はハードボイルドなミステリアスな作品だと思ったら、大間違いです。
主役の石橋蓮司さんはハードボイルドな役も似合いますが、真逆な役もよく似合います。
前半も楽しいですが後半(ラスト12minutes)がこの作品の肝です。ジェットコースターがゆっくりと頂上に向かった後、猛スピードでいくつものカーブを横G(通信の5Gとは別物)を感じながら落下していく感じです。
共演も一流の役者が多数参加されています。ちょっとだけ登場する人が多いので、これも楽しみです。どこでどんな人が登場するのでしょうか?
おっと、今回はおしゃべりが過ぎた。石川に殺されるかもしれない。来週の配信が届かなかったら、たぶんそうだ。Kaz.が怠けただけだろう。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★


