配信

No.660 mellow

作品名

「mellow」 ‘20年度作品

監督

今泉 力哉

出演

  • 田中 圭
  • 岡崎 紗絵

あらすじ

 夏目誠一(田中圭)は、mellowと言う名のオシャレな花屋を営む独身男子だった。特に付き合っている人もなく日々仕事に励んでいた。
 
 誠一が毎月花を届ける常連客がいる。ラーメン屋を営む古川木帆(岡崎紗絵)の仏壇に花を供えていた。木帆の父親に誠一は世話になっていた。木帆の父親が亡くなった時に娘の世話も頼まれていた。
 
 木帆は母親を幼い時に亡くし、兄弟もなく、入院後に亡くなった父親が営むラーメン屋を継ぐことにした。流行の店ではないが、他にやりたいこともあった。だが父親の後を継いでみて、なんとなく父親の考えも分かった気がしていた。
 
 木帆は海外留学をしたかったが、父親のラーメン屋を当面の間だけと続けていた。しかしやりたかった道を目指そうと店を閉めることにした。その時、自分の気持ちを誠一に伝えたいと思っていた。
 
 ある日、mellowの常連客である麻里子から誠一は告白された。しかも麻里子の旦那さんもいる場面で。
 
 誠一はとてもモテる。でもそんな自分のことを分かっていなかった。

お勧めポイント

 ラブコメディ作品です。mellowという作品名どおり、優しい気持ちになれる物語です。主演の田中圭さんは、こんな作品が良く似合います。
 
 本作に登場する人々はみんな誰かに恋しています。でも、「え、なんで!」と思えるやりとりの連続です。もっとこうしたらと思えるのに、きっと皆さん、生真面目で不器用な人々ばかりです。でも気持ちを伝えるのは大切なことです。
 
 冒頭にラーメン屋で別れ話をするカップルが登場しますが、このシーンから「え!」の連続が始まります。一番そう思えるのが麻里子さんの告白シーンです。話し合いの途中から「ちょっと待って!」と主人公と一緒になって叫びたくなります。この麻里子さん役は、ともさかりえさんです。懐かしいです。
 
 さて、主人公の誠一とラーメン屋の木帆の場合は、どうなのでしょうか?この二人のやり取りも「なんだかな?」とため息をつきたくなります。ラストシーンの木帆の言葉も「これはどういう意味?」と思ってしまいます。でもこの二人らしくって好きですね。
 
 物語の後半は木帆の父親の話が出て、木帆や誠一のリテールが判ってきて、ちょっと涙の蕾も登場します。
 
 監督は「アイネクライネハトムジーク」の今泉力也さんです。本作でも温かい気持ちに包まれます。
 

ポイント

笑える度   ★★★
ファイト度  ☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★