No.630 パニック・フライト｜メンタルシネマクラブ

作品名

「パニック・フライト」　‘05年度作品

監督

ウェス・クレイヴン

出演

レイチェル・マクアダムス
キリアン・マーフィ

あらすじ

　リサ（レイチェル・マクアダムス）は一流のラックス・アトランティック・ホテルで働くベテランのマネージャーだ。彼女がいなくてはホテル運営に支障が出る。だがテキサスで祖母の葬式があり、マイアミを離れていた。
　
　乗る予定のマイアミ行き深夜飛行便は、欠航だとアナウンスがあった。仕方なく振替便に乗るために足止めされていた。
　
　空港は欠航で騒然としていた。ちょっとしたことから知り合った男ジャクソン（キリアン・マーフィ）はリサの行く先々に現れた。
　
　振替便のリサの隣の席には、ジャクソンが座っていた。これも偶然かと思ったが、出発直後にジャクソンは奇妙なことを言い出した。
　
　リサの働くラックスホテルへ連絡して、本日宿泊の政府長官が泊まる部屋を4080号室に変えるように命令した。命令に従わなければリサの父親を殺害すると言い、父親のサイフをリサに見せた。

お勧めポイント

　飛行機をテーマにしたサスペンス作品です。
　リサは物語冒頭で分かるようにバリバリのキャリア・ウーマンです。物事をテキパキと熟すところはさすがにプロだと思わせます。
　
　ところが暗殺計画に巻き込まれたと判った途端、弱い女性であることが露見し、涙を流します。その一因には、飛行機が苦手ということもありました。さらに男性に対して大きなコンプレックスがあることも、物語中盤で分かります。
　
　そんな彼女ですが、勇気を振り絞って、男に立ち向かっていきます。私たちが出来るのは、彼女と彼女の父親が無事であることを、ハラハラドキドキと見守るしかありません。
　
　前半のリサの言動を注意深く観察すると、彼女がどんなタイプの女性であるかが上手く表現されています。また男の会話でも理解が深まります。物語の大半が2人だけの演技なので、それぞれの内面もよく分かります。
　
　主演のレイチェル・マクアダムスさんは、この役がピッタリですね。
　
　原題の「RED EYE」は「深夜飛行便」のことを指すそうですが、こんなフライトだけはしたくないですね。本作はなかなかレンタル店では見つからないそうです。近所の店にあれば、ぜひ借りてみてください。お取り寄せも出来るかと思います。あるいはネットにもあるようです。