配信

No.626 古畑任三郎ファイナル フェアな殺人者

作品名

「古畑任三郎ファイナル フェアな殺人者」 ‘06年放送

監督

河野 圭太

出演

  • 田村 正和
  • イチロー
  • 西村 雅彦

あらすじ

 メジャーリーガーのイチロー(ご本人)が帰国した。彼の記者会見予定のホテルに古畑任三郎(田村 正和)たちがやってきた。ホテルの保安係に再就職した元同僚にイチローのサインを頼むためだ。古畑任三郎は大のイチローファンであった。この元同僚、実はイチローの腹違いの兄であったことが今回分かった。
 
 その夜、そのホテルの駐車場で人が死んだ。早速、捜査一課警部補・古畑任三郎が調査に駆け付けた。自殺の可能性が高いと思われたが、車の座席に挟まっていた駐車場のレシートから、古畑任三郎は殺人だと推理を巡らせた。
 
 その手掛かりからイチローにたどり着くのに、古畑任三郎に時間はそれほど要らなかった。
 
 イチローに事情聴取を始めたが、イチローも古畑任三郎に隠し通すのは無理だと判断し、被害者と面識があることを認めた。犯人はこのホテルの保安係で、イチローの兄だと断定された。
 
 だが古畑任三郎は真犯人が誰であるか気付いており、他の事件同様、本人が自白するように追い込んでいった。

お勧めポイント

 今回は特別号として田村正和さん主演の刑事ドラマをお送りします。
 多くの方がこのドラマを知っていて、古畑任三郎の真似を一度や二度はされたことがあるのではないでしょうか?
 
 毎回ゲストが犯人役で登場されました。今回はイチローさんが本人役で登場されています。リアルタイムで見ましたが、本職野球と同じく役者としても一流で、本当に本人なのか?と驚いてしまいました。本人も猛稽古したと言われていました。
 
 米国TVで『刑事コロンボ』というピーター・フォークさん主演の刑事ドラマが流行しました。毎回、コロンボの名推理が素晴らしかったです。犯人を色々な証拠から追い詰めていくストーリーと、ユーモアたっぷりなコロンボの個性が楽しめる展開でした。
 
 『古畑任三郎』は、このドラマを日本に置き換えたものです。『刑事コロンボ』同様、毎回犯人役は著名人が登場します。犯人が誰かは観ている人は最初から分かるのですが、どう追い詰めていくのかが楽しみでした。
 
 またこのドラマで有名になった役者に、古畑の部下・今泉役の西村雅彦さんがおられます。今観るとお若いなぁ、と感じました。
 
 主演の田村正和さんは、私の中で長い間『眠狂四郎』が浮かんでいました。でも本シリーズが放送されてから、田村正和さんの代表作は『古畑任三郎』に代わりました。田村三兄弟(実際には4人兄弟だそうです)、いずれの方も私の思い出に残る名作に多数出演されています。新作が二度と見られないのは残念ですが『古畑任三郎』を繰り返し見ることにします。
 ご冥福をお祈りいたします。本当にありがとうございました。

ポイント

笑える度   ★★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★
スッキリ度  ☆☆☆☆☆
感動度    ★★★★