作品名
「あなた、そこにいてくれますか」 ‘16年度作品
監督
ホン・ジヨン
出演
- キム・ユンソク
- ピョン・ヨハン
- チェ・ソジン
あらすじ
小児科医師のハン・スヒョン(キム・ユンソク)は、ボランティアで派遣されたカンボジアで子供を救った。韓国に帰国しないといけない一刻を争う状況であったが、子供を見殺しにすることがハンには出来なかった。
お礼に何か叶えたいことはあるか?と長老から尋ねられた。叶うはずはなかったが「もう一度あいたい人がいる」と呟いたハンに、長老はビンを差し出した。そのビンには10粒の薬が入っていた。
試しに飲んだハンは30年前の世界にワープしていた。そして30年前の若者ハン(ピョン・ヨハン)と出会った。会った瞬間に自分の若い頃だと判ったが、若者ハンには中年のオヤジにしか見えなかった。中年ハンは出会ってすぐに姿を消した。
薬の成分は特に変わったものではなかったが、薬1つで20分ほど30年前にタイムスリップ出来るのだった。これで「もう一度あいたい人に会える」。そして恋人ヨナ(チェ・ソジン)を事故から助けてあげられる。
しかしヨナを助けると30年後の自分に、どのような影響を及ぼすのだろうか?
お勧めポイント
韓国からのラブ・ファンタジー作品です。
ひょんなことから過去へ戻り、自分の願いを実現するストーリーはよくあります。でもこの物語では、簡単に願いを叶えられないところが他の作品と違うところです。タイムマシンものでよく言われることですが「過去を変えると現代も変わってしまう」という制約です。
30年後の主人公には愛する恋人はいませんが、事故後に知り合った女性との間に娘スアがありました。ラスト近くのシーンで明らかになりますが、どんなに大切な存在だったのか涙します。
もし過去を変えてヨナを助けてしまったら、娘スアはこの世に産まれてこないのでは?そう考えると、単純に事故を防ぐだけでは無理です。
主人公は生真面目な性格です。制限速度を頑なに守って運転する人です。後ろからクラクションを鳴らされても、まったく動じません。その生真面目さは若いハンも中年ハンも当然同じです。
さて二人はどうやってヨナを救おうとするのでしょうか?お互いの立場が交錯して意見が合いません。でもこうするしかない道を決めますが、その道も代償が出てきてさらなる道へ。
原作はフランスの作家ギヨーム・ミュッソさんのベストセラー『時を超えて』です。原作がしっかりしているので、最後の最後まで涙が止まず、ハラハラドキドキの連続です。
主人公には生涯の親友がいます。この物語で笑かせてくれて、素晴らしい人でもあります。こちらも注目してくださいね。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆
ほのぼの度 ★★
スッキリ度 ☆☆
感動度 ★★★★


