配信

No.679 アイス・ロード

作品名

「アイス・ロード」 ‘21年度作品

監督

ジョナサン・ヘンズリー

出演

  • リーアム・ニーソン

あらすじ

 カナダの炭鉱で26名の作業員が閉じ込められる事故が発生した。助けるには炭鉱に充満するガスを抜く装置ウェルヘッドを使うしかない。
 
 だが装置を炭鉱へ運ぶには、凍り付いた湖道をトラックで輸送するしかなかった。この道は80cmの薄氷が480km続くアイスロードと呼ばれる道だった。
 
 アイスロードに詳しい男にまず声が掛った。さらに命がけの運搬に2人が採用された。
 
 マイク(リーアム・ニーソン)は、戦争で失語症になった弟と暮らすために高価なトラックを買う金が必要だった。マイクと共に整備士の弟も採用された。
 
 女性のタントゥーは、炭鉱で事故に遭って生き埋めになっている兄を助けるために参加した。
 
 3台のトラックにそれぞれウェルヘッド装置を積んで出発した。この3台のうち1台でも炭鉱にたどり着けば良い。それだけ困難な仕事だと物語っていた。
 
 各トラックの運転手とマイクの弟の4名のうち、成功した者たちが20万ドルの報酬を分配することになる。
 
 運搬には炭鉱会社から保険が掛けられ、保険会社の社員も同行する。
 
 各トラックの猛牛走りが開始した。炭鉱まで装置を届けられるのだろうか?
 

お勧めポイント

 アメリカからのサスペンス作品です。
 
 あらすじを読んで感じた方もいらっしゃると思います。このような物語で有名な作品に、イブ・モンタン主演の「恐怖の報酬」があります。
 
 こちらは油田事故現場へニトログリセリンを運ぶトラック輸送を描いたものでした。輸送時の振動でニトログリセリンが爆発する危険を背負いながら悪路を進むものです。
 
 本作の場合、薄氷の道を進むます。速く進むと圧力変動で、遅すぎるとトラックの重みで、いずれも水没してしまうというものです。
 
 どのトラック運転者もカナダのアイスロードを経験済で、適切なスピードで進んでいるのを確認できる人形をダッシュボードに設置します。この人形のダンス(振り)が最初は小気味よく思えますが、速度が速くなると激しいダンスになり、それを見るだけでゾッとするようになりました。
 
 「猛牛走り」とは休まず爆走することを言うらしいですが、正に猛牛走りの連続です。
 
 「恐怖の報酬」と違うのは、危険な悪路を無事に進めるかという物語に付け加えて、もう一つ妨害が発生するという処です。物語の後半はこの妨害が主になっていきます。まるで別の話のようです。
 
 主演は「シンドラーのリスト」など多数の作品に出られているリーアム・ニーソンさんです。本作では数々の試練を乗り越えて炭鉱を目指す不屈の男を演じます。
 

ポイント

笑える度   ★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★★