作品名
「ちはやふる」 ‘16年度作品
監督
小泉 徳宏
出演
- 広瀬 すず
- 野村 周平
あらすじ
綾瀬千早(広瀬 すず)は、「かるた」競技に夢中。瑞沢高校入学と同時に「かるた」部を作るべく奔走した。姉がモデルで、それに勝るとも劣らない容姿を持ち合わせた千早に、男子部員は殺到した。しかし鬼気迫る千早の「かるた」取りを見て、早々に部員は逃げ出した。
部員が5人いないと全国大会に出られないとあって、千早は部員集めに必死になっていた。そんな折、幼馴染の太一(野村 周平)が同じ高校にいたと判った。太一はすずと「かるた」のチームメイトであった。高校ではサッカー部に入ると決めた太一であったが、すずの真剣な誘いに「かるた」部に入ることを決意した。もっとも、太一がそう決めたのは「かるた」への思いだけではなかった。
メンバーは集まった。瑞沢高校では部活は必須だったので、部活に興味がない「かるた」初心者や古典好き女子が入部して頭数が揃った。
大会参加要項は満たせたが、実力は地方予選を勝ち抜くには絶望的な状況であった。しかしすずは絶対全国大会に行きたい理由があった。
お勧めポイント
「かるた」は想像を絶するハードスポーツ
お正月を飾る優美な「かるた」程度しかイメージが湧かない人も多いと思います。私もその一人でした。でもこの作品の冒頭から、これが「かるた」競技だとド肝を抜かれました。さらに真剣な表情で素振り練習をするシーンは、観ているこちらまでその熱意がヒシヒシと伝わってきます。その瞬間、これは格闘技だと思いました。ただ札を取るだけでなく、相手が伸ばした手から札を守る防御まであるとは驚きです。
主演は「海街Diary」で一躍有名になった広瀬すずさんです。「海街Diary」では大人しく無口な少女役だったのが、本作では超活発な女の子を演じます。私的にはこちらの方が断然良いですね。
「かるた」は個人戦のように思われています。たしかに個人戦もありますが、団体戦の迫力、チームワーク、これに勝るものはありません。チームワークなど「かるた」競技にあるのだろうかと思われる人は、ぜひこの作品をご覧になられて、その素晴らしさに涙してください。高校生の青春を描いているからかもしれません。このメンバーで試合出来る日々も長くて3年ほどしかありません。だからこそ1試合1試合を大切に戦うのでしょう。それを裏付
けるのが試合後のすずの姿です。しかしこれは笑えます(爆)
さて本作は「上の句」と「下の句」の2部作です。まず「上の句」をご覧になって、気に入れば「下の句」もご覧ください。私的には「上の句」「下の句」を一気に観てしまうほどハマってしまいました。
「ちはやふる」ってどういう意味が込められているのでしょうか?その意味を知ってしまえば、「かるた」は本当に身近な競技になっているでしょう。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆
感動度 ★★★★


