作品名
「エンジェル・ドッグ」 ‘11年度作品
監督
ロビン・ネーションズ
出演
- ジョン・マイケル・ディヴィス
- ファーラ―・ホワイト
あらすじ
急な仕事で家族旅行をパスしたジェイク(ジョン・マイケル・ディヴィス)だった。その旅行で車両事故が発生し、妻と子供二人の家族全員が死亡したことを知らされた。悲しみに暮れるジェイクだったが、唯一、犬のクーパーだけは無傷で生き残ったと聞かされた。
家族の葬儀などでクーパーのことは忘れ去られていた。しかしそんな状況を聞かされていなかった動物病院の院長メイソン(ファーラ―・ホワイト)は、いい加減な飼い主の対応に憤りを感じていた。おそらくクーパーを引き取るつもりはないのだろうと考えたからだ。
ジェイクはようやく犬を引き取りに行けるまで気力が回復した。ところがクーパーは車に乗ることを拒否した。ジェイクの家族とともに事故にあったクーパーは、車内で悲惨な光景を見たのが理由だとジェイクは感じた。仕方なく、車を病院に置き、歩いて帰宅することにした。
それから毎日、クーパーを連れて動物病院への散歩が始まった。しかしクーパーは車に乗ろうとはせず、また歩いて帰っていた。
メイソンも心の傷を負っていた。ジェイクとクーパーに親近感があるのは、同じ傷を持つことを感じていたからだった。
お勧めポイント
この犬、クーパーの演技が素晴らしいです。
物語を観ると分かりますが、この犬、ただ飼い主に癒しを与えるだけではありません。周りの人間で一番自分の存在が必要な人を感じ取って、その人と寄り添い、その悲しみを克服するように支えていきます。
その人が立ち直るのを確認したら、次の対象を見つけて、その人に寄り添い始める。そんな天使のような能力をクーパーは持っていたのです。ジェイクの家にやってきたのは、事故の少し前です。さらにその前にいた場所でも、突如クーパーがやってきて癒しを与えてくれたというのがわかります。
人間にはこのような能力はありません。でも周りに今、支えてあげたほうが良い人がいるのは分かると思います。自分に何が出来るかはわかりませんが、その人が望むことを、その人が前を向けるようなことを、共に歩むことを何かしてあげられるのではないでしょうか。
この物語はジェイクだけでなく、メイソン家族やそれ以外の家族の話も紹介されています。幸せそうに見えても、大なり小なり何らかの問題を抱えている人も多いです。
この物語はネットでも見ることができます。
大切な人と一緒にご覧くださいね。
ポイント
笑える度 ★★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆
感動度 ★★★★


