配信

No.577 きっと、星のせいじゃない。

作品名

「きっと、星のせいじゃない。」 ‘14年度作品

監督

ジョシュ・ブーン

出演

  • シェイリーン・ウッドリー
  • アンセル・エルゴート

あらすじ

 ヘイゼル(シェイリーン・ウッドリー)は若くして末期のガンに侵されて
しまった。そのため酸素ボンベを常に持ち歩いて肺に空気を送り込まないと
いけない状態だった。
 
 落ち込むヘイゼルを鬱だと決め込んだ母親は、ガン患者の集会に参加する
ように薦めた。自分では鬱でもないと思ったヘイゼルだが、母親の手前集会
に参加してみることにした。
 
 同じく集会に参加したのはガス(アンセル・エルゴート)だった。ガスは
骨肉腫で片足を切断していた。お互いに何となく惹かれ合って友達になった

 
 ヘイゼルには大ファンの小説家がいた。その小説家が書いた本の続きが知
りたくて堪らなかった。出来れば生きている間に登場人物のその後を知りた
がった。それを知ったガスはその小説家にメールを出した。小説家からすぐ
に返事が来た。近くに来ることがあったらぜひ会いたいというものだった。
 
 小説家が住む国へ行く経済的余裕はヘイゼル一家にはなかった。それでも
なんとかしてあげたいと思ったガスとヘイゼルの両親は、ヘイゼルの夢を叶
えるように働きかけた。
 
 

お勧めポイント

 諦めなければ夢は叶う
 
 ラブストーリーです。
 この物語を観たら健常者の人はそれだけで自分がどんなに幸せなのかを知
ると思います。普通に歩けるだけ、肺一杯に空気を吸えるだけ、それだけで
幸せだと思えます。
 
 途中まではとても良い話の連続だと思いました。物語の大きな要素である
小説家が登場して話は一変しました(汗)でもこの小説家にも理由があると
判った時は、胸の中のモヤモヤが解消すると同時にこの小説家に同情してし
まいました。この小説家も人の子だと感じました。なんだかんだと有ったけ
れど、この人も良い人でした。
 
 そういう出来事があったからでしょうか、その後の展開が色鮮やかに見え
ました。とても輝いた、その時その場を一生懸命に生きていると、主人公た
ちを励ましの目で見ました。
 
 人生良い時もあれば悪い時もある。でもどちらか一方だけではない「明け
ない夜はない」と、そんな気持ちに包まれました。
 
 主人公たちはそんなに長くは生きられません。短いけれど、とても充実し
た輝いた人生を送れたことをとてもうれしく感じました。
 
 主演のシェイリーン・ウッドリーさんは以前ご紹介した「ファミリー・ツ
リー」でジョージ・クルーニーさんの娘役でした。それから3年しか経ってい
ないのに随分と大人に感じました。特に本作では心折れることなく生きてい
く強い女性を演じているからでしょうか。
 
 寒さが一段と厳しくなってきました。この物語は心から温めてくれます。
どうぞこの週末はこの作品で心を温めて、そして涙してください。

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★★