配信

No.579 娚(おい)の一生

作品名

「娚(おい)の一生」 ‘14年度作品

監督

廣木 隆一

出演

  • 榮倉 奈々
  • 豊川 悦司
  • 向井 理

あらすじ

 つぐみ(榮倉奈々)の母が亡くなった。故郷を離れ東京で一人暮らしをし
ていたが、色々とあり都会暮らしに嫌気がさしていた。
 
 ちょうどいい機会だと母の一軒家で生活してみることにした。のんびりし
た田舎暮らしが出来ると思った矢先、大学教授だと言う海江田(豊川悦司)
が転がり込んできた。離れのカギを持っていて、つぐみの許可を得ることな
く居ついてしまった。
 
 海江田は母親から昔、離れのカギを預かったと主張した。いつでも好きな
時に使ったら良いと言うことだった。
 
 親子ほどの年の差がある二人だった。胡散臭いおっさんだとつぐみは思っ
た。ところが海江田は村人に、つぐみと結婚予定だと言いふらした。
 
 さらに海江田は「自分と恋愛してみないか」とつぐみに問いかけた。もう
そんな気持ちはないと思っていたつぐみだが、海江田のある行動にキューン
ときた。
 
 

お勧めポイント

 もう一人でもいいかなと思った頃に
 
 榮倉奈々さんと豊川悦司さんのヒューマン・ラブストーリーです。
 ゆっくりと時間が進む作品です。おそらく豊川悦司さんの京都弁がそんな
気持ちにさせるのでしょうか。
 
 海江田を意識し始めたつぐみがだんだん美しくなっていくのは通説どおり
です。女も男もいつまでも恋するのが若くいられる秘訣でしょう。
 
 ノホホンと生きてきたように見える海江田ですが、つぐみのある失敗に必
死で対処する姿は誰もが驚嘆します。あんなに一生懸命に尽くしてくれたら
、好きにならないはずはありません。海江田が人と必死に向き合おうとする
姿に心打たれます。
 
 若い頃は恋愛に失敗しても、また次があると新しい恋を探したものです。
でもある程度の齢になると、恋愛するのも大変に思えてきます。もう、一人
で生きていこうかと思うことも多くなります。
 
 この作品の主人公も同じです。不倫に疲れて恋愛に億劫になっているとこ
ろに、未婚の男が現れるのですから。それ以上に魅力ある大人の男と同居し
てしまうのですから、嫌でも意識してしまいます。それがイイ男なら、これ
こそ運命です。
 
 主人公たちが自転車に相乗りして鼻歌を歌いながら駆ける姿は見ていて好
感がもてます。親戚が集まる中で「つぐみさんと結婚します」と断言するの
も男らしいの一言です。
 
 『枯れ専』と言う言葉には笑ってしまいます。つぐみも枯れ専でしょうか
?いえいえ、これほどの男なら誰しも惚れてしまいます。と書いても、私は
女性の方が良いですが(笑)
 
 どうぞこの週末はこの作品をノホホンと観て、ゆったりとした時の流れに
浸ってみませんか

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★