作品名
「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」 ‘14年度作品
監督
R・J・カトラー
出演
- クロエ・グレース・モレッツ
- ジェイミー・ブラックリー
あらすじ
ミア(クロエ・グレース・モレッツ)は両親と弟に囲まれて幸せに暮らす
高校生だ。ミアはチェロに魅了されて毎日レッスンに明け暮れていた。一心
にチェロを弾くミアの姿にアダム(ジェイミー・ブラックリー)も魅了され
た。アダムもロックバンドをやっていた。
アダムはチェロのコンサートにミアを誘った。ミアはその誘いに応えた。
音楽を愛する者同士ふたりは気が合った。その次はアダムのコンサートにミ
アが出掛けた。ミアの父親もパンクロックをやっていたこともあって、アダ
ムとの恋愛にミアの両親も大賛成だった。
ミアはチェロ奏者になるため、遠く離れた難関ジュリアード音楽院への進
学を進められた。しかしそれはアダムと離れて暮らすことになる。当然アダ
ムは反対した。どうしても自分の可能性を追求したいミアはアダムと別れる
ことにした。
ある日、ミア一家がドライブに出掛けた。その途中で前方から突っ込んで
きた乗用車と正面衝突してしまった。
意識が戻ったミアは信じられない光景を見て愕然とした。倒れて緊急搬送
されようとしている自分を見たからだ。誰にも彼女の存在が伝わっていない
ようだ。
お勧めポイント
「さよなら それとも ただいま」
『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツ主演のヒューマンドラマ
です。少し前に観た『ルリ13歳の旅』の時と比べて本当にレディになりまし
た。17歳の主人公を等身大に演じています。
主人公は交通事故で一家揃って危険な状態になります。幽体離脱という言
葉がありますが、正に主人公はその状況に追いやられます。思い出されるの
は両親や弟とのたくさんの出来事でした。そして別れてしまったアダムのこ
とでした。
ミアの事故を知って親戚や友人が病院に駆けつけてきます。そしてアダム
も悲壮な表情でミアに駆け寄ります。
原作は世界34カ所でベストセラーになったゲイル・フォアマンさんの『ミ
アの選択』です。
物語の前半はミアとアダムの青春が繰り広げられます。それを踏まえて物
語の後半はミアがどうするかという展開になります。後半には今まで明かさ
れていなかったことが明らかになり、観ている人の涙を誘います。おそらく
涙することでしょう。
多くを語れないのが毎回悔しく思うことです。本作もそうです。
ラストシーン、いえ、ラストショットが最高に素敵で拍手したくなります
。そして涙が止まりません。
この週末はこの作品で秋の哀愁の訪れに浸ってください。
ポイント
笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆
感動度 :★★★★


