No.726 北極百貨店のコンシェルジュさん
「北極百貨店のコンシェルジュさん」 ‘23年度作品
板津 匡覧
秋乃(川井田夏海)は、北極百貨店の見習いコンシェルジュとしての勤務が始まった。
北極百貨店を利用するのは、いろんな種類の動物だ。特に絶滅危惧種はVIA(お得意様動物)として丁重に対応する必要がある。しかし新人の秋乃には、どのお客様がVIAに該当するのか分からない。それ以前にすべてのお客様に、どのように応対すべきかを悩んでしまった。
”コンシェルジュにNOの文字はない”という教えを胸に、必死に顧客サポートを続けた。時にクレーマーに絡まれることもあった。
あるお客様は生産中止になった香水が手に入らなければ結婚できないと嘆き、あるお客様は彼女へのプロポーズを成功させる自信がないと悲観した。
でもそれをなんとかしようと秋乃は奔走した。百貨店の同僚もお客様の期待に応えようとする秋乃を全力でサポートした。
原作は西村ツチカさんの同名コミックです。この作品は文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞し、本作が制作されました。ヒューマンドラマなアニメ作品です。
人間が客であれば、新人コンシェルジュでもなんとか対応できるかもしれません。身体の大きさはバラバラで、羽が生えた動物もやってきます。抱きかかえた子供たちを荷物と間違えて怒鳴られることもあります。でも百貨店にやって来る目的は人間と同じだと気づき、どのように対応していけばいいかを学んでいきます。
物語の後半は涙腺崩壊シーンも登場します。この辺りは人間ドラマと一緒で、どのように顧客満足度を高めるか、秋乃コンシェルジュの活躍を応援したくなります。
この風変わりな北極百貨店がどのような経緯で出来たのかは途中で説明があります。ちょっと悲しい歴史が関係してます。
「コンシェルジュ」、「コンシェルジェ」などの表現がありますが、フランス語原音に近いことから「コンシェルジュ」が一般的に採用されているようです。
本作は「仕事を頑張るすべての人におくる、不思議でかわいい“動物×百貨店”エンターテインメント!」がキャッチフレーズです。
特に若い人に、仕事を始めたばかりの人に、本作を楽しんでいただきたいです。
笑える度 ★★★★
ファイト度 ☆☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆
感動度 ★★★★
