No.724 カリートの道
「カリートの道」 ‘93年度作品
ブライアン・デ・パルマ
麻薬王のカリート(アル・パチーノ)は30年の刑期だったが、弁護士のデイブ(ショーン・ペン)が目を掛けて育ててくれたお礼にと、あの手この手を駆使して、わずか5年で出所させることに成功した。
生きてシャバに出られると思っていなかったカリートは、デイブを命の恩人だと感謝し、犯罪からも足を洗おうと決めた。かつての恋人ゲイルと共に南の楽園へ移住し、余生を過ごそうと考えた。
そのためには金がいる。とりあえず昔の仲間のクラブで経営者として働き、貯金していくことにした。
全盛期のカリートを知っている者も少なくなったが、今でも彼の名は伝説として残っていた。それにカリートの立ち振る舞いは大物であることを証明するには十分だった。
犯罪に自ら手を染めることはなかったが、昔の仲間や親族から犯罪と知らされずに、片棒を担がされることがあった。
何よりも辛かったのが、弁護士デイブからマフィアの大物の脱獄を手伝ってくれ、というものであった。命の恩人と思っているデイブの依頼をカリートは断ることが出来ず、その場にいるだけとの約束で立ち会った。
予てから弁護士のデイブはマフィアに弱みを掴まれていて、いずれは身の破滅を招くと考えていた。
名優アル・パチーノ、ショーン・ペンの共演作が面白くないはずがないです。さらにブライアン・デ・パルマ監督とくれば、物語の面白さもワクワクすると大きく期待でした。
そもそもブライアン・デ・パルマ監督の「キャリー」を久しぶりに観て、忘れていた結末にショックを受けました。その躍動感の余韻のまま、「カリートの道」を続けてみました。
上映時間144分は短い。特にラスト30分の”南の楽園への脱出”が成功するのか、シーンの切り替えも早く、息する時間も忘れて見入ってしまいました。
主人公がいくら今までの行為を反省して、考えを改め、生活を変えようと思っても、ほとんどの昔の仲間は変わってません。また本人も改めたつもりでも、苛立った時には元々の性質(自)が出てしまうこともあります。”変えられるのは、自分と未来”というのを本作は思い出させてくれました。
もう一つ、主人公は”人との絆は変わらないもの”と思っていたようですが、彼が一番信頼すれば良かったのは、彼が一番大切にしたいと願っている人の言葉だったのかなと、涙しました。
笑える度 ★
ファイト度 ☆☆☆
ほのぼの度 ★
スッキリ度 ☆☆
感動度 ★★★★
