作品名

「おかしなおかしな大冒険」 ‘73年度作品

監督

フィリップ・ド・ブロカ

出演

  • ジャン=ポール・ベルモンド
  • ジャクリーン・ビセット

あらすじ

 フランソワ・メルラン(ジャン=ポール・ベルモンド)は小説家だ。大ヒット中のシリーズは、秘密諜報員ボブ・セント・クレアを主人公としたスパイ活劇だ。

 妻子に出て行かれたフランソワは、いつものようにアパートの一室で、自分が主人公のボブだと妄想し葉巻をくゆらせながら、自分の思いをタイプライターで物語に仕上げていくのだった。

 彼のアパートに純粋な女子大生のクリスティーヌ(ジャクリーン・ビセット)がいるのを知った。ひょうんなことからクリスティーヌは、フランソワが著名な小説家だと知り、彼の作品に興味をもった。「ボブ」を論文のテーマにするとさえ言い出した。

 フランソワはいつもの妄想で、クリスティーヌを物語のヒロインとして登場させることにした。新作はメキシコ・アカプルコを舞台にしたものだ。

お勧めポイント

 ジャン=ポール・ベルモンドとジャクリーン・ビセットの共演によるコメディ作品です。その大部分は諜報部員のボブとそれを助けるヒロインのタチアナが織りなすスパイアクションシーンです。

 本作はテレビでご覧になられた方もいるかなと思います。長らくDVD等の販売がなく、記憶の片隅で固まっている人も多いと思います。2025年に本作をデジタルリマスター化したものが劇場公開&ソフト化されました。

 昔の作品を観ていつも残念に思うのは、全体に燻ぶった映像で、感情の移入が難しくなっています。初めて観た時に受けたイメージと違うようにも思えます。本作のように色鮮やかな映像を見ると、ジャン=ポール・ベルモンドは本当に男前、ジャクリーン・ビセットの魅力が現在に蘇ったと感動します。

 さて物語ですが、クリスティーヌに恋したフランソワが、現実では彼女を編集長に取られたと誤解し、小説ではその復讐を彼の妄想のありったけを尽くして入力し始めます。これが大笑いできる内容として映像では表現されます。

 某3桁スパイシリーズを彷彿させ、実際にメキシコロケなど、蘇った綺麗な風景を見るだけでも和むこと間違いありません。その上、全編を通じて笑わせてくれますよ。

ポイント

笑える度   ★★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★
スッキリ度  ☆☆☆☆
感動度    ★★